HOME よみもの 器と食 SAKEを愉しむ vol.3 まるでガラスのような焼きもの 2020.02.01 SAKEを愉しむ vol.3 まるでガラスのような焼きもの by Hasami Life編集部 モダンなものから素朴でぬくもりのある器まで、自然をモチーフに“手描き”にこだわり生産する翔芳窯。絵付けの技術を最大限に生かした唯一無二のシリーズ“瑠璃”。まるでガラスのような美しい焼きものの制作現場へおじゃまし、代表の福田雅樹さんにお話を伺いました。 手描きと釉薬が生み出す透明感 まるで切子ガラスのような風合いを持ち、透明感のある表情がとても印象的な“瑠璃”。「イッチン描き」という技法を使い、ひとつひとつイッチンで線を描いた後に、釉薬をかけることで模様がつきます。深海を思わせるような群青色の釉薬とイッチンによるラインが生み出す清涼感は、キリッと冷やした冷酒を愉しむときにお勧めです。 瑠璃 手造り平グイ 雨垂れ/アペリティフ 麻の葉(125ml/70ml)。柄は、雨垂れ、麻の葉、網絵の3種類で、徳利(300ml)もあります。 イッチン描きの現場 生産当初はこのイッチン描きができる職人は1人しかいなかった現場に、現在は4人まで増やすことで、しっかりと生産体制を整えています。今回は、イッチン描きが行われる現場を取材しました。 絵付け場には横並びに9つの席あり、イッチン、線描きなどの細かい作業がこの場所で行われています。 注射針のような細い管状の先から出る釉薬でイッチン描きを行います。 高台を“三方割(さんぽうわり)”して、ピンクのペンで目印を付け、目測で麻の葉模様を描き加えていきます。 描く速度と容器を押す強さを調整しながらの作業は、熟練の技が必要です。瑠璃のイッチンは撥水性があるため、線が重なり過ぎると、釉薬がはじけてしまい、模様に影響が出てしまいます。このように職人技を駆使し、人の手が加わることで素朴で温もりを感じる器が生まれているのです。 ★翔芳窯さんのことをもっと知りたい方には『窯元探訪【翔芳窯】福田雅樹さん vol.4 修業時代に知った焼きものの面白さ』 もおすすめです。 次回は、伝統的な技法を使いながらも日々変化していく“今どきの酒器”を紹介します。 (最初から読む) SAKEを愉しむ vol.1 六十餘洲と波佐見焼 SAKEを愉しむ vol.2 クラシックな徳利と盃 SAKEを愉しむ vol.3 まるでガラスのような焼きもの SAKEを愉しむ vol.4 いまどきの酒器セット 翔芳窯 長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷761-8 0956-85-4724 公式サイト https://shohogama.com/ Instagram https://www.instagram.com/shohogama/ ギャラリー&ショップ 営業時間 平日10:00~17:00 ※土・日・祝日の場合はお問い合わせください。 ※品薄の場合は、閉店している場合もあります。 この記事に関連する商品 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 Tweet 前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ Hasami Life編集部 この記事を書いた人 Hasami Life編集部 関連記事 2021.01.04 寒い冬に使いたい、スープのうつわ。 一年のなかで最も寒い時期といわれている1月から2月。まだまだ寒い日がつづく季節には、温かい料理が食べたいですよね。煮込むことで野菜をたっぷり食べることができて、さらに身体を温めてくれる、冬の定番“スープ”。今回は、さまざまな器に合わせて盛り付けてみました。 2020.12.28 とっておきの生活道具 “es rice bowl 編” 波佐見の暮らしや焼きものにまつわる話など、各々が自由気ままに綴ります(不定期更新)。今回は、編集部 すえながのお気に入りessence of life の「es rice bowl 」を紹介します! 何個か持っているごはん茶碗の中でも、食事のときに自然と選んでしまう器なんです。 2020.12.24 冬を彩るうつわ。 冬は、クリスマスがあったり、ケーキやごちそうなどを食べる機会も多くなります。可愛らしいお皿にデザートを盛り付けたり、普段とは違う器を使ったりすると気分が上がりますよね。今回は、日常使いもできるけど、ちょっぴり特別感のある器をご紹介します。
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