HOME よみもの 波佐見の人 波佐見のリアルがギュッ!『青の花 器の森』とショートトリップ 2021.04.24 波佐見のリアルがギュッ!『青の花 器の森』とショートトリップ by Hasami Life 編集部(くりた) ©︎小玉ユキ/小学館長崎県波佐見町から、こんにちは! Hasami Life 編集部のくりたです。2020年の初夏に東京からこの町に引っ越してきてすぐに『青の花 器の森』を読みはじめました。それからは、毎日が聖地巡礼! 取材で町を歩き回っていると、漫画に出てくる風景に出くわして、とってもうれしいんです。「こんなすてきな場所が、実際にあったんだ……!」と驚きますし、小玉さんが細やかに取材をしてくださってることに感激。おもしろくてキュンキュンする漫画をさらに濃く楽しめちゃうんです。 第7巻は5月10日(月)ごろ発売ですって。楽しみですね! ああ、波佐見に暮らしてこの漫画が読めるしあわせよ!! このしあわせをみなさんにもちょっぴりおすそ分けしたいと、漫画に出てくる映えスポットを中心に町中を取材して撮影してきました。それでは、聖地巡礼ツアーへ出発! (その1)一度はおいでよ! 漫画の舞台・中尾山(なかおやま) 聖地巡礼の大本命! それが中尾山です。 2巻の10話で、青子さんと龍生くんがお昼ごはんを食べていた登り窯跡(中尾上登窯跡)。世界最大級と言われてるんですよ! ちょっと急な斜面を上がって登り窯の一番上まで行くと、中尾地区が一望できます。これがまた絶景。 そして地元民ならすぐに気がついてしまう胸キュンポイントをもうひとつ。同じく10話の扉絵で青子さんと龍生くんが歩いているのは、登り窯跡のすぐ下の道なんです。 青子さんは本編と洋服も違うし、10話をきっかけにふたりでよく登り窯へ行くようになったのかなあ、などと妄想がはかどります。ちなみに中尾山はふたりが働く窯のある場所ということもあって、扉絵に登場している回数も多いです。 2巻の7話の扉絵も、中尾山の川にかかっている橋。波佐見へ訪れたらぜひ探してみてください。レトロな町並みは歩くだけで楽しいですから! わたしもよく中尾山へ行っているのですが、「文化の陶 四季舎」さんでランチをするのが定番。気さくな畑中さん夫妻が波佐見のことを教えてくれます。観光で迷ったときにも助けてくれますよ。中尾山を堪能したあとは、そのまま山ひとつ隣の鬼木の棚田を見にいくのがおすすめコース! 近くなのでセットでぜひ。 波佐見へ行ったら、まずここへvol.1https://hasamilife.com/blogs/walking/hasaminiittara-mazukokohe-vol-1 (その2)町民自慢のすてきカフェ カフェレストラン、ムック 波佐見観光では外せない人気スポット、西の原にある「モンネ・ルギ・ムック(以下ムック)」。もともと製陶所だった建物をリノベーションして使っている、おしゃれなカフェです。 ふたりがはじめて力を合わせてつくった星空の一輪挿し、覚えていますか。覚えていますよね?(笑)。 あの一輪挿しは「Studio Wa2(スタジオ ワニ)」さんが再現して公式で商品化されているんですが、なんとムックにも飾ってあるんです。 ムックのスタッフさんが購入したんですって。とってもきれいですね。 ランチもごはんもケーキも最高。しかも店員さんたちが明るくて元気! そんなところも足繁く通ってしまうポイントです。物語の重要な場面でも使われているこのカフェ。漫画を持ち込んでお茶をすれば、もう世界線を超えて物語に浸れること間違いなし(3巻と6巻で出てきておりますよ)。 (その3)波佐見へやってきたらここもマストです! はさみ温泉「湯治楼(ゆうじろう)」 オープン前に撮影させていただきました。湯治楼さん、ありがとうございます! 波佐見に住みはじめて通うようになった、はさみ温泉。漫画を読んで「行きたい〜!」と言ったら職場の同僚が連れて行ってくれました。仕事終わりに、さっと行くのにもいい距離。休日にもゆったり浸かってます。サウナと冷泉で交互浴もできちゃいますよ。 青子さんと、同僚であり友人のしのぶちゃんが湯上りに話し込んでいたテーブルに、漫画が置いてあります。 2020年には、敷地内にクレープ屋さん「MORINAGA special creap」がオープン。温泉でさっぱりしたあとに食べるクレープがこれまたたまりません。王道のチョコバナナから、季節限定の味まで……ああ、最高っ! (その4)春は桜陶祭&陶器まつり、秋は秋陶めぐりへおいでよ! 波佐見のお祭り 波佐見といったら、陶器のお祭りです。でも、昨年は感染症の影響で、桜陶祭も波佐見陶器まつりも中止に。わたしは2020年の初夏に波佐見へやってきたので、まだ一番大きな「波佐見陶器まつり」には参加できていないんですね。 そう、聖地巡礼といいながら、漫画で眺めているだけなのです。波佐見生まれ波佐見育ちの青子さんは、幼いころから見てきたのかなあと思うと胸熱&うらやましい! 毎年4月29日から5月5日に開催する“波佐見陶器まつり”は、半世紀以上つづく全国に誇る陶器まつり。こちらは平成10年の様子。(写真は「波佐見焼振興会」からお借りしています) こちらは一昨年・2019年の様子。(写真「波佐見焼振興会」) こちらは平成2年。陶器まつりの歴史にご興味のある方は、波佐見陶器まつりの“いま”と“むかし”もぜひどうぞ。(写真「波佐見焼振興会」) 2021年の「波佐見陶器まつり」と「波佐見やきもの通り春まつり」は延期(開催時期未定)が決定しました。「Hasami Life オンライン陶器市2021」は予定どおり開催いたします(詳しくはこちらをどうぞ!)。どうぞお楽しみに。 ちなみに陶器まつりの本会場になっている「やきもの公園」には、世界を代表するやきものの窯12基を再現した野外博物館“世界の窯広場”や、波佐見焼の資料館や観光交流センター、波佐見焼のショップを複合した“陶芸の館”があります。 おまつり期間以外でも、まずはこのエリアに来るのが好みの焼きものに出会う近道かも。観光交流センターの1Fにある、“くらわん館” は特におすすめ! 町内の商社・窯元の焼きものが揃う波佐見焼最大級の観光物産館なので、ここで気になった窯元さんやギャラリーを訪ねてみるといいかもしれません。 (その5)ほんとうにあります! ご当地スーパーのエレナ 波佐見に住んでいて、このスーパーへ行ったことのない人はひとりもいないんじゃないでしょうか。 エレナです! 「あ、エレナだ……!」とすぐわかって、一気に親近感が湧いてくる、ご当地スーパーマーケット。作中では"エリナ"と表記されていますが、この象さんのマークは確実にエレナを連想させます。 ほかのページもですが、この地元感が記念すべき1巻1話にあることで、波佐見をはじめエレナの店舗がある長崎&佐賀の人たちは心を掴まれたに違いありません。実はこの1回しか登場してない"エリナ" ですが、とっても印象深いです。青子さんと龍生くんのはじめてのお出かけスポットとも言える場所!?わたしは旅行へ行くとご当地スーパーに行って、ご当地ポテトチップスやインスタントラーメンなどを買うのが好きです。エレナも「さすが練りものが多い!」なんて東京から来た人間としては新鮮でした。意外と観光スポットとしてもおすすめですよ。 (その6)レモンピアスがキュート! 食品サンプルの日本美術 青子さんの誕生日に同僚・しのぶちゃんがプレゼントした、食品サンプルのピアス。これにも「食品サンプルの日本美術さんだ〜!」と地元民は盛り上がります。Hasami Life でも、ほかの編集部員が取材させていただきました。 詳しくは「ようこそ!魅惑の食品サンプルの世界へ♪」をどうぞ。 わたしは未踏の聖地。町内のイベントに出店されているときは、いつもスペースが大盛り上がり! 「食品サンプルづくりを体験しに行きた〜い!」とうずうずしています。老若男女問わず、みんなとりこになってしまう魅力が溢れていますので、波佐見へきたら、ぜひ、訪問してみてくださいね。 以上、現地からHasami Life編集部・くりたがお届けしました! これらは聖地の一部です。もっといろんなスポットを細やかにご紹介したいところですが、今回はここまで! これからもHasami Life では現地からとっておきの波佐見の姿をお送りしていきます。世の中が落ち着いたら、ぜひ波佐見町へ遊びに来てくださいね。「青の花 器の森」ファンのみなさんと、漫画本を小脇に抱えて聖地巡礼ができる日を楽しみにしています。 (最初から読む) 編集部でも大人気! 波佐見焼をテーマにした漫画・小玉ユキさん『青の花 器の森』 波佐見のリアルがギュッ!『青の花 器の森』とショートトリップ Tweet 前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ Hasami Life 編集部(くりた) この記事を書いた人 Hasami Life 編集部(くりた) Hasami Life で働くため2020年5月から波佐見町に住みはじめた。ライター兼カメラマン。陶郷・中尾山の風情のある景観の中で咲く桜が圧巻で、お散歩しながらちょっと泣いてしまった。この町は、美しいです。 関連記事 2023.10.06 窯元探訪【丹心窯】vol.29 長﨑忠義『白磁ひとすじ、表情が変わる焼きものを。』 窯元探訪『丹心窯(たんしんがま)』後編の公開です。水晶彫の歴史を深掘りし、秘伝のレシピから生まれる唯一無二の焼きものの秘密に迫ります。「透明になる素材は、自社で複数の材料をブレンドして作っています。先代から受け継いだ秘伝のレシピは、未だにわたししか知りません」 2023.09.29 窯元探訪【丹心窯】vol.28 長﨑忠義『水晶彫の秘密。』 波佐見には、町の至るところに波佐見焼と真摯に向き合う「人」が存在します。今回、おじゃましたのは、佐賀県武雄市との県境にある波佐見町小樽郷に窯を構える『丹心窯(たんしんがま)』さん。まるでジュエリーのような輝きを放つ、唯一無二の美しい波佐見焼、その手仕事の秘密に迫ります。 2023.09.22 窯元の火を止めるな! 技術と雇用をつなぐ、波佐見焼企業のM&Aに迫ります。 後継者不在を理由に事業をたたむケースも増えているなかで、窯元の高山陶器(現・株式会社高山)と、商社である西海陶器株式会社はどうやって事業承継に結びついたのか。その先にどんな未来を見据えているのか。 新旧の社長に話を聞きました。
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