雨の日を愉しむ。波佐見焼に花と香りを
雨の日が続く、梅雨の時期がやってきました。
じめじめしているし、空も暗くて気分が上がらない……そんな日々に、波佐見焼で彩りを添えませんか?
今回は、おうちで過ごす時間が豊かになるよう、さまざまな器をピックアップ。
食器としての用途だけでなく、花を生けたり、アロマを楽しむ入れ物にしてみたり。飾る前と後の写真を載せてご紹介していきます。
あたらしい器の使い方のヒントとして、ぜひご覧ください。
少し憂うつな雨の日の気分を癒やすひとときをどうぞ。
花と器
まずは花や植物を飾ってみます。
近所の小道で拾ってきた枝を差しても、ドライフラワーを飾っても、誰かにもらった大切なブーケを生けてもOK。
たまには思い切って、生け花に挑戦してみても……⁉
緑や花があるだけで、気持ちはとっても晴れやかになりますね。
①family vase〈K〉×紫陽花
背が高い順に、Father・Mother・Kidと名付けられた、家族をイメージした「family vase」。今回は小ぶりで首の短い〈K〉を使います。
梅雨の時期はやっぱり紫陽花。一本でもボリュームがあるのが魅力的です。
はじめは少し長めにカット。
family vase〈K〉は小ぶりで薄いフォルムが特徴的ですが、横幅は広いので意外と安定感があります。
こちらのサイズは背が低いので、だんだん短くしていっても不格好にならないのもポイント。一輪を長く楽しむのにぴったりの花瓶です。
②doily ベース〈S〉×ドライフラワー
波佐見町内にある工房京千の、長岡千陽とのコラボレーションから生まれた「doily ベース」。
土のあたたかみと、レースの柄の繊細さが魅力のフラワーベースです。
サイズは〈S〉と〈M〉の2種展開。今回はこちらの〈S〉サイズに、ドライフラワーを合わせてみました。
アンティークのファブリックや手縫いのレースのような風合いが、ドライフラワーの色味を絶妙に引き立てます。
フラワーベース自体、小さくても存在感抜群。お部屋の雰囲気をおしゃれに演出してくれます。
もちろん切り花でもOK。着せ替えをするような気分で、doilyに色々なお気に入りの花を飾ってみてくださいね。
③haku 碗×生け花
今度は雰囲気が打って変わってこちらの「haku 碗」。白をテーマにした4色と侘びをテーマにした4色という豊かなバリエーションの中から、写真の“侘黒”をピックアップ。
落ち着いた色味と、手になじむ形が心地よいです。
写真で見てみると、いかにもお抹茶が似合いそうな器ですが、それだけではありません。
器を見てひらめいた編集部員が、自ら花を生けてみることにしました。
このhaku 碗、小さめの剣山がぴったり収まります!
完成。低めに切り揃えた植物を、思いのままに生けるだけで、結構さまになっているのではないでしょうか。
「ちょっとハードルが高いな」と感じたら、花を「がく」の下で短く切って、水を張ったこちらの碗に浮かべるだけでも絵になりますよ。
④Common マグ 250ml×サボテン
HasamiLifeの「人気ランキング」でもランクインすることの多い「Common」シリーズのマグカップ。シンプルな形状とカラフルな釉薬が魅力的で、日常の食卓にレギュラー入りしている方もいるのではないでしょうか。
コーヒーやお茶を飲むだけでも毎日大活躍の器ではありますが、サボテンなんかもぴったり収まっちゃいます。
写真のカラー“Yellow”は、特にグリーンとの相性抜群。見栄え良しです。
こちらのマグはほかにも、より大きな容量の330mlサイズや口径の広いスープマグもあるので、飾りたい植物に合った大きさをお選びいただけます。
香りと器
続いて、梅雨にこもりがちなお部屋の空気をリフレッシュしてくれるアロマグッズを、波佐見焼とあわせて使ってみましょう。
ひと口にアロマといっても香りやかたちはさまざま。バリエーション豊かにご紹介するので、お好みで自分のお気に入りの組み合わせを見つけてみてくださいね。
①ゆめじ 3寸皿・晴 豆皿 瓢×お香
手のひらサイズの可愛らしいお皿を2種類選びました。
シンプルな白磁に手描きで線と梅の花が施された「ゆめじ」の3寸皿と、ひょうたんの形が可愛らしい「晴 豆皿」の「瓢」です。
小皿の用途は実に多様。ということで、お香皿にしてみました。
シンプルな形状と柄には、最小限の香立てと短いお香を。
慎ましやかに、お部屋に癒やしをもたらしてくれます。
“象牙”のカラーの瓢には、ちょっと存在感のある香立てを置いてもおもしろい。
ひょうたんの上の部分に立てて、下の少し大きい部分が受け皿になるという、お香を楽しむのにはうってつけの形状なのです。
②agasuke フラワーベース×アロマスティック
繊細な手仕事が際立つ「agasuke」シリーズから、フラワーベースの「窯変」カラー、“水空”と“紅梅”をご紹介。
窯変とは、窯の火加減や場所の違いで生じる色の変化のこと。職人の手で作られる曲線の上に、化学変化によって表れる個性が非常に美しい2種類の器です。
気化したオイルがふわりと香る、アロマディフューザーに変身です。
“紅梅”は一点に鮮やかな紅色があることで空間が締まります。
“水空”は滴る水のような美しい青磁釉が涼しげ。家の中から眺める窓の外の雨垂れとのハーモニーを楽しんで。
③はなをり 4.5寸皿×aroma stoneりんごセット
「はなをり」は、古くからの「貼花」という技法から着想を得た、2枚組の器。淡いピンクとグリーンの地に、浮き上がった枝花のモチーフが愛らしい、上品なお皿です。
ふだんはお茶菓子との相性がよい器ですが、パステルカラーはナチュラルテイストや白を基調とした北欧風のお部屋にも優しくなじみます。
同じくHasamiLifeで取り扱っている「aroma stone りんごセット」を乗せるとこのとおり。
石膏のりんごと、白のレリーフが調和してとても素敵です。
2枚セットなので気分によって色を替えてもいいかも。
④es cup〈M〉×ストーンディフューザー
最後は「essence of life」から「es cup〈M〉」の“青磁釉”をチョイス。
こちらのシリーズは、手仕事で施された色釉や模様10種類からお気に入りのカラーを見つける楽しみがあります。
天然石のストーンディフューザーを詰めてみると、こんな感じ。
青磁の釉薬とグリーンの透き通った石のコンビネーションで、インテリアとしても目を惹く一品になりました。
飾るストーンの種類によってカラーを変えると自分だけのオリジナルな組み合わせのディフューザーが完成するので、ぜひ色々試してみてくださいね。
器には便宜上、用途に合わせた名前が付けられていることがほとんどですが、その活用方法は無限大!
雨がそぼ降るこれからの時期、波佐見焼で花や香りものを愉しんで、少しでも素敵なおうち時間を過ごせますように。
波佐見町にあるショップギャラリー「Ô YANE」では、6月1日から30日までの1か月間、「Minazuki Season」という企画展示販売を行っています。
今回ご紹介した器の一部に加え、一点ものやデッドストックの花瓶や香炉など、お部屋を彩るインテリアとしての器を多数ご用意しています。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。