3年ぶり!「波佐見陶器まつり2022」をレポート!

3年ぶり!「波佐見陶器まつり2022」をレポート!

2022.05.13

こんにちは、Hasami Life 編集部のくりたです!

感染症の影響で2年連続中止になってしまった「波佐見陶器まつり」。今年、2022年は無事に開催することができました!

2年前に東京から波佐見町に引っ越してきたわたしにとって、はじめての波佐見陶器まつり! 現地でTwitterでの情報発信をしながら、自分自身も楽しんでお買いものをしてきたので、レポートをお届けします。これまで「波佐見陶器まつり」に参戦したことがある方にも、来年以降遊びに行きたいと思ってくださっている方にも、ご覧いただけたらうれしいです。

開会式、テープカットの様子。初日はあいにくの雨でしたが、翌日以降はずっと晴れ!

 

波佐見陶器まつりは……コミケ?!

Twitterでいろんな方の感想をお見かけしてはリツイートしていたのですが、「波佐見陶器まつりはコミケのよう」という内容のツイートに、頷いてしまいました。


【コミケ】
コミックマーケット。東京ビッグサイトで開催される世界最大の同人誌即売会。漫画やアニメ、ゲームのファンアートが頒布される。同人誌だけでなくポストカードやアクセサリーなどのグッズも多く並ぶ、「好き」が詰まったイベント! アマチュアから企業、著名人まで幅広く出展している。

わたしも一度だけ知人の書家の方がコミケに参戦したときに、売り子(販売員)としてお手伝いし、確かに似た雰囲気を感じたのです……!

つくる人と、その品をお迎えしたい人同士が集まる場所。その熱気は共通点といえるかも?

窯元さんや商社さんは、「お客さまと直接話してリアクションがもらえるのがうれしい」と言います。
お客さまも波佐見町というお買いものしているその土地でつくられたうつわを、直接この町で働く人たちと話して買えるのはうれしそうでした。

あと、人気のため混雑していたり、小銭をしっかり用意してお買いものしている人もいたりする点も似ています。陶器まつりとコミケ、まったく違うイベントですが、近いものがあるかもしれません。ほかにも共通点があるかも……? もしご意見あったらTwitterでぜひ教えてください。

 

メイン会場にある巨大テントの下は、お宝の山!

やきもの公園に設営されたメイン会場には、巨大なテントが! 夏前とはいえ厳しい日差しも、雨もしのげますし、テントの下に多くの出展者が集まっているため、迷子になりにくくまわりやすいです。ぎゅっとコンパクトに楽しめます! それでも、じっくりお買いものをして見ていったら半日からまる1日はかかると思います。そのくらいのうつわの量!テントの下はお宝だらけで、ぜんぜん前に進めません〜!

ちなみに隣町の有田陶器市にも参加してきましたが、波佐見とは違って町歩きを楽しむスタイル。道路の両脇にずらっとお店が連なり、通りの長さは4キロにもなるのだとか! レトロな建物が並び、高級感のある老舗の焼き物が多く並んでいました。波佐見と有田、どちらも楽しむのもありですね。

有田陶器市の様子。波佐見と有田の会場は、車で片道15分ほどの距離。期間中は有田駅近くと波佐見の会場のあいだをシャトルバスが運行していた。乗り放題で500円、高校生以下は無料!

 

漫画「青の花 器の森」の青子さんスタイルは鉄板

コロナウイルス流行後も、波佐見町では感染症対策をしながら「やきもの通り秋まつり」などのイベントが行われてきましたが、やっぱり「波佐見陶器まつり」は別格!来場される方々も気合が入っていました。

帽子をかぶって、リュックの方が多い印象。

波佐見を舞台にした漫画「青の花 器の森」の主人公・青子さんスタイルの方々も多く、あらためて小玉ユキさんの漫画のリアルさを目の当たりにしたのでした。「青子さんスタイル」とわたしが勝手に呼んでいるのは、陶器まつり常連であろう方々の装備!

じっくりお買いものできるよう日差し対策に帽子をかぶり、手には手袋や軍手を装着! 外に出している焼きものは多くの人が触れますし、倉庫から出してきた掘り出しものはほこりがかぶっていることも。軍手があると便利だと長年装備する方がいらっしゃるらしいのです。

軍手や手袋をしている人をみかけて、ついつい写真を撮ってしまいました。

お買いものに集中するための準備するのは気合が入っていいですね。でもでも、頑張って準備万端にしなくても、ちゃんと楽しめますのでご安心を。初参加で素人のわたしも、「帽子くらいはあったほうがよかったな」と思いましたが、困ることなくうつわを物色しまくりました!

Twitterでは「子どもがいるので参加は見送ります」という声もちらほら見かけたのですが、お子さま連れも多かったですよ! 出店のかき氷を食べたり、やきもの公園の世界の窯が集まるスペースで遊んだりしていました。混雑するので大変さはもちろんあると思うのですが、ご家族でも楽しめるイベントだと思いました。

子どもたちが好きそうな出店も並ぶ。ベビーカーを押している姿も何度も見かけた。

 

じつは第2会場もあります!

本会場のほかに、第2会場があります。本会場が混雑していてたどり着くまで時間がかかりそう……というときは、こちらもおすすめです。高速道路を有田波佐見インターで降りてすぐの場所です。

規模はちいさめ。本会場にも出展している窯元・商社さんが、第2会場にも出展しているケースが多かったです。たとえば有田陶器市とハシゴする場合にサッと見ていきたいとき、本会場のような大規模で混雑する場所は回避したいときには、よい選択肢だと思います。

 

人気スポットやそれぞれの工房などでイベントも!

「波佐見陶器まつり」に合わせて、町内各地でイベントが行われました!ちょこっとずつ紹介しますね。(敬称略で失礼します)

 

西の原

 

マルヒロ

 

西山

 

natural69

 

西海陶器本社

 

今年は感染症対策のため、白山陶器京千は予約制でのイベント開催となりました。来年どうなるかはまだわかりませんが、気になる方はそれぞれの公式情報をチェックしてください。

 

国内最大級!ずらりと並ぶ波佐見焼を手に取って買いものできるお祭り

陶器まつり期間中、「わー! この柄好きかも!」とうれしそうにプレートを手に取るお客さまを、窯元の人がにこにこ見守っているシーンを見かけました。
お子さまが一生懸命ほしいうつわを親にアピールしている姿も。
友だち同士でお揃いのうつわを買っていく方たちもいました。

これほど波佐見焼がずらりと並ぶことはないので、最大級の品揃えから自分の好きなうつわを選ぶことができます。しかも波佐見焼は、メーカーやブランドによって、テイストがほんとうに幅広い! 会場をまわっているあいだ、ときめきっぱなしでした。

3年ぶりの「波佐見陶器まつり」を、町の焼きものに携わる人たちも、来場者のみなさまも心待ちにしていたのだと感じました。来年も無事に開催できることを願っています。

 

Hasami Life オンライン陶器市もありがとうございました!

福袋やワケあり品のセットなど、たいへん好評いただきました!ありがとうございました。また来年も現地の熱気をオンラインでも伝えてお買いものを楽しんでいただけるように、企画していきます。

この記事を書いた人
Hasami Life 編集部(くりた)