サラダと、器。
灼熱の陽射しに食欲まで射抜かれ失せてしまう、夏。
「今日のごはんのメインは、サラダがいいかなあ」
そんな風に思ってしまう日ってありませんか? ごはんやおみそ汁より、さっぱり、冷たいものをいただきたくなります。サラダと夏って、似合いますよね。
ただ、私たちHasami Life編集部で話していたのですが、サラダは簡単だけれどマンネリしやすい、とも思うのです。
野菜などの食材を切って、並べて、好きなドレッシングをかけて。気づけばいつも同じ材料、同じ見た目になっている、なんてことも。「それもいいよね!」と声を大にして言いたいけれど、もうすこし楽しい気持ちでサラダをテーブルに並べたい気分のときもあります。
せめて、器のチカラでちょっと気分を変えられないかしら。私たち編集部で考えて、3つのサラダをつくってみました。
今日は、簡単だけどちょっと心が華やぐサラダの盛り付けをご提案します。
キャロットラペを引き立てる、柄つきのリム。
いくつもの野菜を切って並べるのは、夏バテのときにはめんどうなもの。ただ彩りも気になる……そんなときは器の柄で色味や華やかさをプラスしてみませんか?
さっぱりしたキャロットラペをつくって、リム(縁の一段上がった部分)に柄のある器にのせてみました。
にんじんはすべて、ピーラーで削いで包丁いらず。レーズンとビネガーを入れて甘酸っぱさを、クミンほんの少しかけてさわやかな香りもプラスしました。
ニュアンスのあるデザインで、大きさの違うドットを絶妙なバランスで配置しています。ちょっとスキがあって、気取らない雰囲気が魅力です。
リムがあるので、ドレッシングがお皿に広がってしまうことも防げます。
ただ、グラスにサラダを入れただけ。
先日、おしゃれなカフェで友人とランチをしたときのことです。最初にセットで出てきたサラダが、グラスに盛り付けられていました。「こうやって盛り付けるのも、すてき!」と、興奮する私たち。
それがきっかけで、いつもつくる普通のサラダをグラスに盛り付けて食べてみました。 具材がよく見えて綺麗です。
レタスをちぎって、アボカドをカットして乗せます。アボカドと同じくビタミンがたっぷりなキウイもアクセントに。きゅうりはピーラーで削いだものをまるめて遊び心を加えてみました。
具材の色味がいつもより際立ち、緑と黄色だけのシンプルなサラダが、目で見てうれしいサラダになります。
硝子で包んだブーケのようなサラダ
最後にご紹介するのが、楽なのに見栄えがよいワイングラスのサラダ。
キャンディタイプのチーズと、ミニトマトをワイングラスに入れて完成です。まるで硝子でラッピングされたブーケのような仕上がりに、編集部員のテンションも上がりました。
Commonのワイングラスは丈夫でステム(脚)の部分もどっしりとしたつくり。安定感があるので、ドリンクを注ぐ以外に、こうした使い方もできます。
このサラダはチーズの塩気があるのでドレッシングいらずでおいしいですが、オリーブオイルと塩でシンプルに味付けするのもおすすめ。バジルなどハーブの入った塩をかけてあげると、なんちゃってカプレーゼ風にも。
親しい友だちとのホームパーティーなどでも、テーブルを彩ってくれます。
器の使い方ひとつで、魔法をかけて。
今回つくったサラダは、どれもつくり方は簡単です。火も使いません。ただちょっと器をコーディネートしただけ。それだけで、ちょっとうれしい一品に感じられます。
みなさんがつくっているサラダは、どんな風に盛り付けてますか? どんな容器に盛っても味は同じはずなのに、「これだ」と思う器を使うと、心がうるおう気がしてくるから不思議です。お気に入りの器に乗せるだけで、いつものサラダが魔法にかかるかもしれません。