岩㟢紙器の心ときめく新スポット『そとがわとなかみ』がOPEN!

岩㟢紙器の心ときめく新スポット『そとがわとなかみ』がOPEN!

2025.10.10

この秋、波佐見町に新たなお出かけスポットが誕生しました! その名も『そとがわとなかみ』。

緑豊かな波佐見の町並みに馴染みつつも、どこか目を引くブルーの建物。そのおしゃれさに思わず中を覗いてみたくなりますよね。

そんな「そとがわ」から「なかみ」まで気になる新スポットの魅力をまるっとご紹介します。


パッケージは、いちばん外側の中身

そとがわとなかみは、紙パッケージの企画・製造を行う岩㟢紙器(いわさきしき)が手がけた複合施設です。「パッケージは、いちばん外側の中身」というスローガンのもと、構想されました。

岩㟢紙器についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

建物の「パッケージ」ともいえる外観は、箱が積み重ねられたようなデザインが特徴的。青い看板の前で思わず記念写真を撮りたくなります。

フロアマップは、箱の展開図のかたち。 折り目までついているところにこだわりを感じます。

すぐお隣は岩㟢紙器の本社。予約制のファクトリーツアーも準備中とのこと。


ギャラリースペースでアートな時間。

中へと足を進めると、まず目に飛び込んでくるのはギャラリースペース。ここでは今後、国内外で活躍するアーティストの展示やPOP UPの開催を予定しています。

第一弾は、企画展「NONFICTION展 ~岩㟢紙器とデジマグラフ これまでの仕事~」。

岩㟢紙器とともにそとがわとなかみのグラフィックデザインをつくりあげた「デジマグラフ」。

2社がタッグを組んで世に生み出してきたパッケージデザインワークや完成までのエピソード、今回の企画展のために作られたポスターなどを見ることができます。

看板の実寸大模型はなんと紙製。 近くで見ると迫力満点!

岩㟢紙器とデジマグラフが手がけたパッケージとポスター。

企画展は2025年11月3日(月・祝)までの開催。


Box Labで世界にひとつだけの貼り箱作り

同じく1階にあるのは「Box Lab(ボックスラボ)」のコーナー。ここでは貼り箱のセミオーダーができます。

編集部もさっそく体験してきましたよ!

左の引き出しには色とりどりの紙。 右の棚にはティッシュケースなどの型箱が並ぶ。

選べる型箱は20種類。そして紙は120種類! 好きな色・柄を自由に組み合わせて、世界にひとつだけの貼り箱を作ることができるんです。

紙だけの購入もできるので、お気に入りの紙をブックカバーにしたり、好きにクラフトするのもよさそう。

イタリアからの輸入紙やエンボス加工紙など、珍しい紙がたくさん。実際に手触りを確かめながら選ぶのも◎

わたしは引き出し型の型紙をチョイスしました。

型箱と紙を選んだら、あとはスタッフの方にバトンタッチ。
岩㟢紙器の工場と同じ工程で丁寧に仕上げていきます。

作業風景を間近で見られるのも、工場見学みたいでわくわくしますね!

一つひとつ手作業で。作業時間は30分~1時間ほど。


鳥柄とミモザ柄の紙を組み合わせてみました。 お部屋がぱっと明るくなりそう◎


カフェでまったりひとやすみ。


2階にあるのは「なかみcafé」。長崎市の大人気ブーランジェリー「JUNE COFFEE」が監修したカフェです。

ゆったりと座れるテーブル席だけでなく、パソコン作業がしやすいコワーキングスペースがあるのも嬉しいポイント。ハンバーガーやワッフルなど、フードメニューも充実しています。

ちなみに、施設内は抱っこでのペット同伴OK。
カフェでは室内席はペット不可ですが、テラス席とルーフ席では一緒にゆっくり過ごせますよ。

鮮やかなブルーの「なかみカフェクリームソーダ」。中にクラッシュゼリーが入っていて、楽しい食感♪

 

同じフロアには岩㟢紙器がこれまで作ってきた貼り箱のアーカイブや素材サンプルが並ぶショールームも。


なかみcaféについては、今後よりくわしく取材したいと思います。

店内を彩る紙製のモビール。ライトブルーの螺旋階段もおしゃれ。



思わずだれかに贈りたくなる。 コンセプトショップでお土産探し

コンセプトショップにはオリジナルのプロダクトや岩㟢紙器がパッケージを手がけるアイテムがずらっと並んでいます。

紙ならではのぬくもりを感じる、オリジナルプロダクトの数々。

イチオシはオリジナルお土産シリーズ。看板と同じデザインの箱と、中に詰め合わせるアイテムを自由に選べるユニークな商品です。

実際に入れてみるとこんな感じ。お土産にも、プレゼントにもぴったり。


ひと通りぐるりと見て回ったところで、岩㟢紙器の専務取締役・岩㟢裕子(いわさき ゆうこ)さんにお話を伺いました。

「もともとは企業から依頼を受け、工場でつくって納品する、という仕事をしていました。その中で蓄積した技術を生かそうと、10年ほど前に自社でデザインしたオリジナルプロダクトの開発も始めたんです。それもあって、『いつかはお店を持ちたいな』という思いがありました」

ギャラリー、Box Lab、カフェ、コンセプトショップ……。岩㟢さんの夢はいろんな顔を持つ複合施設という形で実現しました。


「新たな取り組みとして、このたび、パッケージづくりをお手伝いしている企業から、中身入りで商品を仕入れさせてもらいました。
これまでは箱を送り出して終わりだったのですが、完成した状態を見ることで新たな発見がたくさんあって。
箱も、実家に帰ってきたような感じですね」

岩㟢紙器がパッケージを手がけたアイテムが並ぶ。

もともとは波佐見焼の箱屋さんとして創業した岩㟢紙器。1960年の創業以来、波佐見町の発展と歩みをともにしてきました。
現在はお菓子や化粧品など、さまざまな業界のパッケージを手がけています。

見れば見るほど「これも岩㟢紙器の仕事だったんだ」という発見や「紙でこんな表現ができるんだ」という驚きがあり、焼きものだけにとどまらない波佐見町のものづくりの魅力を実感しました。


そとがわとなかみで、ときめくひとときを。

まるでプレゼントを開けるときのような、わくわくやときめき。
そとがわとなかみにはそんな「人を喜ばせたい」という気持ちがぎゅっとつまっています。

ギャラリーでアートに触れたり、カフェでのんびりしたり、貼り箱をオーダーしたり……訪れるたびに、新しいわくわくに出逢えそうですね!

波佐見町にお住まいの方も、旅行でお越しの方も、ぜひお気軽に立ち寄ってみてください。

そとがわとなかみ
営業時間
10:00〜17:00
定休日
月曜日(祝日の場合は営業)
住所
〒859-3716 長崎県東彼杵郡波佐見町田ノ頭郷202-1
駐車場
あり(正面6台・工場側20台)
公式サイト
https://sotonaka.jp
Instagram
@sotogawatonakami

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この記事を書いた人
Hasami Life 編集部(やまぐち)
このたび、Hasami Life編集部の一員になりました、やまぐちです。大阪から移住してきました。みなさんと一緒に波佐見町の魅力を発見していきたいなと思います!