すっぱいものと、器。

すっぱいものと、器。

2020.08.14

長い梅雨が開けたと思ったら、パッと夏に切り替わって暑い日々が続きますね。波佐見町も8月に入ってから太陽の光が肌を刺すような強さで降り注いでいます。

そんな季節だからこそ、爽やかに乗り切れるように、Hasami Life編集部で「すっぱいもの」をテーマに料理をつくってみました。お酢や梅干し、レモンなどのすっぱい食べものに含まれるクエン酸には、疲労回復の効果があります。バテないように栄養をとって過ごしたいですね。

見た目からも気分が上向きになるように、夏にも似合う器に乗せて、ちょっぴり涼をお届けします。

 

旬を摂る、トマトと玉ねぎのマリネ。

夏野菜といえば、トマト。「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養がたっぷり詰まっています。

またトマトは紫外線対策に効果的なリコピンを多く含み、最近では「食べる日焼け止め」なんて呼ばれているんですよ。健康にも美容にもうれしい食材です。

さっぱりとしたマリネを作り置きしておくと、暑さで食欲がわかないときにも食べやすいです。

agasuke プレート〈22cm〉はリム(縁の一段上がった部分)があり汁が広がりにくく、少し汁気のあるものも美しく見せてくれる。

トマトをくし切りにして、スライスした玉ねぎと一緒にお酢の入ったマリネ液につけて、冷蔵庫に入れておくだけ。テーブルに彩りをプラスしてくれるひと皿になります。

今回は縁に広めのリムがある上品な器に盛って。清涼感のある白さがトマトの色を引き立たせてくれます。

 

佐世保名物!レモンステーキをおうちで。

長崎県佐世保市の名物、レモンステーキ。長崎県の人は特別なときに外へ食べにいくことが多いそうですが、今回はおうちごはんとしてつくってみました。

分厚いステーキ肉ではなく、薄切りの牛肉にレモンソースを纏(まと)わせるのが、佐世保発のレモンステーキ。ステーキソースには醤油やレモン、すりおろした玉ねぎなどが入っています。

ジュウジュウと鉄板で焼けるステーキもいいですが、おうちでフライパンからさっと移した熱々をいただくのも、十分特別感があります。立ちのぼる醤油の香ばしい匂いがたまりません。牛肉の濃厚な脂の旨味と、レモンの酸味が合わさって、食が進む一品です。

LAで活躍するデザイナー・篠本拓宏さんがディレクションしたプレートは、ステーキにもぴったり。マットな質感と色味に、レモンがまぶしく映えます。

実際に調理してうれしかったのが、食後の洗いものでした。このプレートは重ねてもステーキソースが上のプレートに付かないので、ストレスが軽くなります。

 

梅干し&大葉で、さっぱり!

豚肉と夏野菜の炒めもの

ごはんとお味噌汁が揃ったスタンダードな食卓に合わせたいのが、梅干しと大葉を使った夏らしい炒めものです。

梅干しを使ったソースとちぎって飾った大葉が爽やかな、豚肉と夏野菜の炒めもの。

豚肉とナス、パプリカなどの夏野菜を炒めて、梅ソースを絡ませ、またさっと炒めれば完成。梅ソースの材料は、たたいた梅肉としょうゆ、みりん、酒とシンプルです。

「白化粧」のボウルを器に使いました。土ものらしい、やわらかい白さに大葉が映えます。口に入れると梅干しの酸味がキュッと広がり、白いごはんが進むひと皿です。

白化粧 ボウル 大 はほどよい深さで、汁気のある煮物なども受け止める包容力がある。

この炒めもの、できたてもおいしいですが、少し寝かせるとお肉の旨味と梅干しの酸味がなじんでナスにしみこみ、よりまとまりのある味になるんです。ぜひ大きめの器に盛るくらいたくさんつくって、二日目のカレーのように味の変化を楽しんでみてください。

 

夏にはやっぱり、すっぱいもの。

爽やかな酸味のある料理が一品あると、夏の食事が少し楽しくなりませんか?  器の組み合わせを変えてみたり、ドリンクにレモンを浮かべてみたり……ちょっとした工夫で、テーブルがパッと華やぎます。

まだまだ暑い日が続きますが、しっかり栄養をとって元気な毎日をお過ごしください。

この記事を書いた人
Hasami Life 編集部