HOME よみもの 器と食 【限定発売】人気イラストレーター・ミヤタチカさんと波佐見の絵付職人がコラボした『MOGUMOGU プレート』 2023.03.10 【限定発売】人気イラストレーター・ミヤタチカさんと波佐見の絵付職人がコラボした『MOGUMOGU プレート』 by Hasami Life 編集部 人気イラストレーター・ミヤタチカさんの自由で楽しい世界観が詰まったキッズプレート『MOGUMOGUプレート』が完成しました。子どもが大好きな「人魚姫」と「恐竜」をモチーフにした2種類の描き下ろしイラストは、ゆるくて楽しくてとってもかわいい! Hasami Lifeでも各30個限定発売です。 MOGUMOGUプレート(人魚姫・恐竜) ¥3,850(税込) 詳しく見る MOGUMOGUプレートは、ミヤタさんと西海陶器による企画ですが、絵付職人たちとの手仕事コラボという顔もあわせ持ちます。さて、実際どんなふうに制作されたのか? ミヤタさんにお話を伺ってきました。 構想1年半以上。子どもの意見も反映させてワクワクをギュギュッと詰めたキッズプレート! イラストレーター・ミヤタチカさんのご実家は、波佐見町のお隣にある佐賀県嬉野市。大学で美術部に入ったことをきっかけに自由に絵を描くこと(=お絵描き)に夢中になったそうです。しばらくは九州で活動していましたが、20代後半に一念発起して上京。 それからは海外で絵を描く機会も生まれ、活動範囲が広がっていったそう。 ニューヨークの花屋さんで壁画を制作中。つなぎを着てはしごに乗っているのがミヤタさん。 パリのサクレ・クール寺院をスケッチ中。 現在は東京在住。MOGUMOGUプレートは波佐見とやりとりして完成させました。「イラストレーションに関しては、個人的な好みをギュッと詰め込みました。6歳の娘、3歳の息子の意見もずいぶんと反映させましたね。特に難しかったところは、釉薬のカラーリング! カラフルに見えるけれど、それぞれ4色だけで構成されているんですよ」 お絵描き本や絵本も出版されているミヤタさん。MOGUMOGUプレートには、著書『ホテルイエティ』(玄光社)に登場する人魚姫も描かれています。さらに子どもたちの好きなモチーフ(アイスクリームやドーナッツなど)を散りばめたり、ご自身が大好きな“チェック柄 ”のエリアもつくったそうです。 「いちばんのお気に入りは、線がぷくっとふくらんでいるところ。“イッチン”という技法を使って仕上げてもらっているのですが、これがとにかく難しい。職人さんって本当にすごいんですよ!」 絵付職人の確かな技術“イッチン”を取り入れた波佐見焼の新しい制作過程 MOGUMOGUプレートは、ミヤタさんが描いたイラストを波佐見の絵付職人が繊細に再現する形でつくられています。ミヤタさんは実際に工房へ見学に行き、そのイッチンの技術にとにかく驚いたそうです。「自分でも試してみたのですが、まったく上手に描けなくって。自分の絵なのに再現できないんです。職人さんのほうが断然上手(笑)。工房へ伺う前に第一陣のサンプル打ち合わせがあって、線の太さなどの希望は出していました。でも、ペンで描くのと、イッチンで描くのはまったく違う。自分で描いてみたことでプロの技術にお任せしたい、という気持ちが大きくなりました」 通常は、転写シートなどを使ってプリントすることが多い中、『イラストレーターの線を職人が再現する』という制作過程は、とても珍しいこと!絵付を担当したのは、波佐見町・中尾山の 大新窯(おおしんがま)に在籍するふたりの職人。ふだんから窯オリジナルのキッズプレートをつくっており、おふたりともこの道の大ベテランです。 「このプロジェクトを進めるにあたって、職人さんたちが “本当にわたしたちが描き起こしちゃってもいいの?”とおっしゃったらしいのですが、むしろ “それが見てみたいんです!”という気持ちでした。きっと化学変化が起こるに違いない!とワクワクが止まらなかったんです」 \職人さんからもお話を伺いました/ 「線描き」の池田さん(左)と「色塗り」の内田さん(右)。おふたりでイッチンを仕上げているそうです。池田さんは大新窯に務めて20年弱、内田さんは創業以来(なんと50年以上!)在籍しています。 Q1 大新窯さんはキッズ向けのかわいい絵付が大人気ですが、いつもどんな気持ちで描いていますか? 子どもたちが喜んでくれたらいいな、という思いで描いています。 Q2 MOGUMOGUプレートはいつもの絵付とどんなところが違いましたか? 線を細くしてほしいという要望だったのですが、色塗りをするとき、線が土手のような役割をしていて、それを頼りに色を埋めていくので、線が細いとはみ出しやすいんですよ。かわいいけれど、やっぱり難しかったです(笑)。 細い口金から釉薬などを絞って線を描き(=線描き)、この線を頼りに着色していく(=色塗り)。 Q3 ミヤタさんとコラボした感想を一言ずつお願いします! 「大新窯にはない雰囲気のデザインだったので、珍しくて新鮮でした!」(池田さん) 「イラストがかわいらしいので、他にも違う柄を描けたらうれしいです」(内田さん) 「分業制は化学変化。絵付職人さんたちの手仕事で絵に温もりが加わりました」 「今回、波佐見焼がたくさんの人の力が合わさってつくられていることを間近で見ることができました。わたし自身、ものづくりのワクワクを感じながら制作したMOGUMOGUプレートでしたが、池田さんや内田さんが楽しんで描いてくださっていたのを知り、さらにうれしい気持ちです。何よりも、イッチンの線でわたしの絵に温もりがプラスされたことが本当に素晴らしい体験でした」 ミヤタさんの子どもたちもイッチン体験を楽しんでいたそう。 「MOGUMOGUプレートは、食べたあとにイラストがひょっこりと現れるのも楽しいですし、食べものをのせないエリアがあってもかわいい。ファーストフードをのせるだけでも、子どもたちは喜んで食事をしてくれるんですよ。恐竜が好きな女の子も、人魚姫が好きな男の子も、自由に好きな柄を選んでくれたらうれしいです」 ミヤタさんとふたりの絵付職人の手仕事がギュッと詰まったキッズプレート。そのキャラクターは、その線は、まるで今にも動き出しそうなほどにワクワク! 確かな技術と分業制が根付く波佐見町ならではのコラボ商品になりました。 Hasami Lifeでは数量限定発売になりますので、お早めにチェックしてくださいね。 ミヤタチカさん イラストレーター。1980年生まれ。佐賀県出身。福岡大学人文学部文化学科卒。安西水丸氏に師事。雑誌や書籍、広告、壁画制作やワークショップなど幅広い分野で活動。近著に絵本『ホテルイエティ』。著書『お絵かき辞典』は10カ国語に『ミヤタチカのお絵描き動物園』は6カ国語に翻訳されている。 Instagram:@miyatachika HP:https://www.miyatachika.com/ MOGUMOGU プレート ¥3,850 Tweet 前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ Hasami Life 編集部 この記事を書いた人 Hasami Life 編集部 関連記事 2023.08.19 ごきげんに食べて暮らしたい。お米を楽しむ夫婦ユニット「ごはん同盟」さんの、器の選び方。 「ごはんのおとも」と言えば、思い浮かぶのは、お米をモリモリ食べたくなるおかずや一品料理。それと同じように、器も「ごはんのおとも」だと思うのです。今回は、炊飯系フードユニット「ごはん同盟」のおふたりに「ごはんのおともとしての器」をテーマにお話を伺いました。 2023.01.14 長崎ちゃんぽんのおいしい秘密を探る!【後編】ちゃんぽん麺アレンジレシピ 本場長崎の味、長崎ちゃんぽんのおいしい秘密を探る【後編】ちゃんぽん麺アレンジレシピ! 「ちゃんぽん麺をたくさんアレンジしてたのしんでほしい」という水谷製麺の水谷社長の言葉を受け、料理家のminokamoさんは工場見学の翌日、さっそくキッチンへ。簡単で手軽につくれる3つの味と、アレンジのコツを教えてくれました。 2023.01.13 長崎ちゃんぽんのおいしい秘密を探る!【前編】水谷製麺さんの工場見学 長崎の「食」といえば、外せないのが「長崎ちゃんぽん」。ところで、ちゃんぽん麺って一般的な中華麺と何がちがうんだっけ? うまく説明ができないHasami Life編集部一同。「そうだ! 水谷製麺さんに教えてもらおう!」と、波佐見町内にあるちゃんぽん麺の製造所へ取材へ行ってきました。
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