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昭和から愛されるロングセラー「まんりょう」と「ゆめじ」

by Hasami Life 編集部
昭和から愛されるロングセラー「まんりょう」と「ゆめじ」

日本が高度成長期の昭和40年代。大量生産・大量消費の中で、日常食器を得意としている波佐見焼は、全国に普及し、庶民の食生活を支えてきました。

当時から半世紀の間、次々と新しいものが生み出されました。多くのものが消えていく中で、変わらない姿でひっそりと生活に根付いてきたロングセラーが「まんりょう」と「ゆめじ」です。


「まんりょう」の葉と実を用いた柄

まんりょうは大金を彷彿とさせるめでたい名前から商売繁盛の縁起物とされています。夏頃に白い小さな花をつけます。冬には、赤い実をつけることから正月飾りにも用いられる低木です。

イッチンの白い線で輪郭を描き、その上から濃(だみ)筆を使い分け濃淡を描いて「まんりょう」を表現しています。

熱燗にもおすすめの徳利

六寸皿は、お正月のおせち用の取皿としても最適。

お茶漬けやおかゆなどにちょうどいいサイズの飯碗 大

蓋付汲出は湯呑だけではなく、小鉢として使用可能。



梅の花が愛らしい「ゆめじ」

シンプルな一本線にワンポイントの梅柄。寒い時期に花を咲かせ、春を呼ぶとされる梅は、不老長寿を象徴しています。

器に描かれた一本線は、ろくろ台で器を回しながら、筋引しています。見込(中央のところ)のワンポイントの梅は、がくは判子、点は手描きで施されています。

700mlと大容量のM五号土瓶と丸いフォルムが可愛いつぼ煎茶

和だけでなく、洋風にも相性がいい五寸皿

デザートカップと受け皿として使える反仙茶三寸皿

六寸皿はメイン料理を盛りつけるのにぴったり。

昔から愛されていたロングセラーの柄は、簡素で目立たないものですが、素朴な風合いと愛嬌のあるものばかり。この絵柄たちには豊かな暮らしを願う人々の思いが込められています。

Hasami Life 編集部
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Hasami Life 編集部