HOME よみもの 器と技 あなたは知ってる?目止めのやり方 2023.11.17 あなたは知ってる?目止めのやり方 by Hasami Life 編集部 普段使っている器は、使用頻度が高いものほど汚れやにおいが目立ちやすくなります。 そこで今回は「できれば、いつまでもきれいに使いたい!」という方におすすめの「目止め」というお手入れ方法についてご説明します。 目止めって何? 「目止め」とは、土鍋や陶器など「土」からできたやきものなどを使用する前に行うひと手間です。 陶器には目に見えない無数の穴が開いています。使用すると、この穴に汚れやにおいがこびりつきます。この穴をコーティングするのが目止めです。 器を購入したけど、陶器かどうかわからないという方は、器の裏にある「高台(こうだい)」をご覧ください。高台は、釉薬がかかっていない部分です。ここが茶色や肌色っぽくゴツゴツとしているものは陶器、白くきめが細かいものは磁器(=「石」からできたやきもの)です。 準備するもの ➀目止めをしたい器 ②器が入る大きさの鍋 ③布巾 ④炊いたお米20~30gくらい ⑤器が浸かるくらいの水 ※通常、目止めをするとき、米のとぎ汁を使いますが、④でも大丈夫。片栗粉大さじ1~2でも代用可能です。 STEP1 鍋に布を敷く まず、器に傷がつかないように鍋に布を敷きます(できるだけ布が鍋からはみ出さないようにしましょう)。器同士が当たって割れる恐れがあるので、目止めする数が多い場合は気をつけましょう。 STEP2 水を入れる 器がかぶるくらいの水を入れます。 STEP3 米を加える 20~30gくらいのお米を加えます。このお米のでんぷんが器をコーティングしてくれます。 ※今回は水と米を入れましたが、米のとぎ汁がある場合は、とぎ汁のみを入れて大丈夫です。 STEP4 目止めしたい器を入れる 目止めしたい器を入れます。この時器が割れないように注意してください。この時、水が足りない場合は追加で入れてください。 ※STEP2、3、4 は順番が前後しても大丈夫です。 STEP5 煮る 鍋を中火から弱火で煮ます。この時、注意するのは沸騰させないこと! 陶磁器は急激な温度変化に弱いためです。15分~20分程度、煮ていきます。 鍋がふつふつとしてきました。 米をすくい、やわらかくなっていたらOK! 火を止めます。 STEP6 冷ます 煮る時同様、急激な温度変化を避けるため、そのままお湯が冷めるまで待ちます。少しずつ水を入れてもいいですが、入れすぎには注意してください。 STEP7 水で洗う 器が完全に冷めたら、表面のぬめりをとるために器を洗います。 STEP8 よく乾燥させる 洗い終わったら、よく器を拭いて乾燥させます。 よく乾燥させないまま食器棚に戻してしまうと、器にカビが生えてしまうので気を付けてください! これで目止めは完了です。 目止めはあくまでシミやにおいをつきにくくする作業なので、完全に防ぐことはできません。また、陶器は水に浸けおきしたり、油を長時間付着させてしまうとシミになってしまいます。普段から使用する前に水にくぐらせてから使用するのも、しみ対策には有効です。ちょっと面倒ですが、でき るだけ長くお気に入りの器を使用するために、ぜひお試しくださいね。 器の保存方法などを解説した「お気に入りの器を、長く使うために。」もあわせてどうぞ。 白化粧 7号皿 ¥3,740 白化粧 飯碗 ¥1,430 ido碗 ¥2,750 smith mug ¥2,200 doily ベース〈S〉 ¥2,970 Tweet 前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ Hasami Life 編集部 この記事を書いた人 Hasami Life 編集部 関連記事 2024.04.12 【波佐見焼】最新人気ランキング(2024.3.1~3.31) 最新ランキングの公開です。3月は人気の”common”や”Sabato”、”essence of life”シリーズに加えて新商品もランクイン! 新生活で活躍するバリエーション豊かな食器たちをランキングでお届けします。 2024.04.05 ディープなやきもの。Vol.4 絵柄 ~真似から独自の柄へ~ 特定の世界では常識的なこと、知らなくても困らないけれど知っていたらちょっとツウ(!?)なこと。 窯業界で数多く存在する「ディープなやきもの」情報を何度かに分けてお届けしていきます。 今回は、波佐見町で最も焼きものが作られた江戸時代を中心に絵柄を紹介します。現代にも残っている絵柄や、ユニークなものまでさまざま。クイズを挟みながらご紹介します。 2024.03.29 ディープなやきもの。Vol.3 絵柄 〜朝鮮と中国からの技術~ 特定の世界では常識的なこと、知らなくても困らないけれど知っていたらちょっとツウ(!?)なこと。 第3回目は日本へ伝わったやきもの歴史について。クイズを挟みながらご紹介します。
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