日本最大級の“器の祭典” テーブルウェア・フェスティバルへ行ってきました。

日本最大級の“器の祭典” テーブルウェア・フェスティバルへ行ってきました。

2023.02.17

去る2023年1月27日(金)〜2月5日(日)、今年も『テーブルウェア・フェスティバル』が開催されました。今回でなんと30周年! 全国各地の焼きものだけでなく、世界各国の陶磁器、ガラス、漆器などのテーブルウェアが集まる器の祭典です。

Hasami Life編集部のメンバーも、ある者は会場スタッフとして、ある者は取材のために足を運んでと、それぞれの視点で器の祭典を味わった10日間でした。



会場は、東京ドーム!

東京ドームといえば、「東京ドーム●個分」とその大きさがよく話題になりますよね。ちなみに1個分は、建築面積で46,755平方メートル、容積は124万立方メートル……といわれても、まったくピンときませんが、収容人数55,000人と聞くと、少しイメージが湧いてきます。

テレビで見る以上に大きく感じる……! その野球場エリアに200以上のブースが並んでいる様子は実に圧巻でした。上から見ると、まるで迷路のように入り組んだたくさんのブースたち。さて、時間内に回りきれるでしょうか。

テーブルウェアのお祭り、と名付けられたこのイベントには、陶磁器の窯元をはじめ、ガラスや漆器の職人、テーブルクロスなどを扱う商社、食に関する企業など、食卓にまつわるありとあらゆるものが一堂に会しています。そう、焼きものだけではありません。
 


手に取って吟味しながら購入することができ(一部商品は除く)、試飲や試食ブースなども豊富なので、楽しみ方は無限大! 莫大な情報量につき、すべてはご紹介しきれないのですが、巡った順番に簡単にレポートしていきますね。



コーディネートのバリエーションを楽しむ。

器そのものだけでなく、コーディネートの多様性を感じることができるのも、このイベントの面白いところ。「“器”と“食卓”のコンテスト」も同時開催されており、一般投票による審査も行われておりました。ちなみに受賞作品は こちら!(公式ホームページより引用させていただきました)

特設ステージでは、トークショーや音楽ライブなども開かれ、著名人も数多く登場します。毎年、大人気の黒柳徹子さん。今年はビーズ刺繍デザイナーで文化学園大学の特任教授・田川啓二さんとコラボレーションし、「おもてなしの食空間」をテーマにしたテーブルセッティングも公開されていました。

藤原紀香さんや辺見えみりさんの作品も! お人柄や個性が反映されるのも「コーディネート」のおもしろいところ。このエリアは来場者もじっくり楽しんでいるように見えました。



全国各地の焼きものを愛でる。

Hasami Lifeを愛読いただいているみなさんは、波佐見焼だけでなく、焼きもの全般が好きな方なのではないかな?と常日頃から感じています。

『テーブルウェア・フェスティバル』には、日本が誇る多くの生産地が集まっており、特色の違いを直に感じることができるので、きっと楽しんでいただけるんじゃないかな、と思うのです。

例えば、国内の焼きものの半分以上は美濃焼(みのやき・岐阜県)といわれていますが、中でも土岐市の生産量が群を抜いているそう。とてもおもしろいポスターが貼られていました。

ほかにも、常滑焼(とこなめやき・愛知県)や瀬戸焼(せとやき・愛知県)など、たくさんのブースが。東海エリアには、焼きものの産地が点在しています。

波佐見のご近所である有田焼(ありたやき・佐賀県)や、三川内焼(みかわちやき・長崎県)などのブースもありましたよ。行ったり来たりして、見比べることができるのもうれしいですね。

作り手が在廊することも多いので、直接お話しできるのも贅沢な時間。お気に入りの生産地が見つかったら、実際にいつか訪ねてみるのもいいですよね。九州にも、焼きものの産地がたくさんありますので、チャンスがありましたら、ぜひ、波佐見も含めて遊びにいらしてくださいね!



大人気! 波佐見焼ブース。

ようやく、入口から遠いエリアにある波佐見焼ブースに到着です。ひいきめなしでとっても盛り上がっていましたよ(写真は頑張ってできるだけ、人やお顔が映らないように撮影しました)。


「波佐見焼」といえども、厳格な定義はありません。各窯元の商品がところせましと並んでおり、在庫限りの商品や掘り出し物もちらりほらり。これは時間がいくらあっても足りないし、お財布がどんなに潤っていても不十分(笑)。

波佐見焼業界では、新作披露の場となっているのも、このテーブルウェア・フェスティバル。いち早く、各窯元の新商品を手に取ることもできます。お気に入りのブランドがある方は、特に要チェックです。

Hasami Lifeで人気の「はふり」「モダンブルー」もフルバリエーションで陳列。波佐見焼ブースでお買いものをするともらえる、ショッピングバックも可愛かったですよ!



ほかにも「テーブルウェア」がたくさん!

波佐見焼ブースとは別に出店されている波佐見の窯元や商社もあり、見応えは十分。その上、個人作家の作品やガラス製品、すてきな漆器・鉄器などの伝統工芸品も一緒に見ることができるので、手仕事好きにはたまらないイベントなのは間違いありません。

と、すっかり時間配分を間違ってしまい、最後のほうは駆け足に。あっという間に夜です。Hasami Life編集部によるレポートもこれにておしまい。

さて、リアルなイベントは終わってしまいましたが、オンラインイベントは228日(火)まで開催中だそうです。会場に行かれた方はチケットに書いてあるシリアルコードを入力することで、もう一度イベント内容を振り返るチャンス&会場へ行けなかった方は、ワンコインで好きなときにオンラインならではの情報を楽しむことができます。

詳しくはこちら(公式ホームページより)。

『テーブルウェア・フェスティバル』は毎年1月下旬から2月上旬まで行われています。公式情報ではありませんが、おそらく来年も? とにもかくにも、見応えたっぷり! 都内以外にお住まいのみなさんも、旅の目的として年間スケジュールに組み込んでみるのも楽しいかもしれません。ぜひ、公式サイト公式SNS をチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人
Hasami Life 編集部