波佐見町・MIDOUエリアにブッフェレストラン『御堂舎』がOPEN!

波佐見町・MIDOUエリアにブッフェレストラン『御堂舎』がOPEN!

2024.12.06

2024年11月27日、波佐見町内に新たな飲食店舗「御堂舎(みどうや)」がオープンしました。

御堂舎のあるエリアは、窯元である「株式会社高山」の工場のすぐそば。
このあたり一体の地区がもともと「御堂」と呼ばれていることから、こちらの敷地内も「MIDOU」と名付けられました。

武雄、嬉野方面から来ると見える大きな看板とガスタンクが目印!

このMIDOUエリアには、今後も体験工房や宿泊施設の営業が構想されており、来春には、波佐見焼でも随一の生産量を誇る聖栄陶器の工場が移設予定。
今後のさまざまな展開にも目が離せません。

そんなエリア開発の先駆けとしてこのたびオープンした御堂舎のようすを、Hasami Life編集部がさっそく取材してきました。
外観からお料理まで、写真とともにご紹介します!


焼きものの町ならではのエクステリア

こちらが御堂舎の建物。
なんと、高山(旧・高山陶器)の創業者である高塚氏が生活していた築100年もの古民家をリノベーションしたものなんです。日本風の立派な瓦屋根が、新しく塗られた壁や大きなガラス窓とも調和しています。

改装中の様子がこちら。瓦屋根や柱、内部の梁はそのまま活かす形でリノベーション。

建物の後ろにはそびえ立つ高山の煙突が。焼きものの町では、こうしたレンガ造りの煙突がよく見られますが、じつは、もう使われていないものばかり。

現在は窯元のシンボルのようなものとしてあちこちで残されているんですよ。

煙突には「高山」の文字。中で育って飛び出した枝もなんだかかわいらしい。

そして、再利用されているのは、建物だけではありません。
たとえば、このレンガ。

かつて、高山には長いトンネル窯がありました。

約70年もの間、焼きものの生産を支えてきた窯の内部に使われていた耐火レンガ。

現在、高山には最新式の窯が導入され、役目を終えた窯のレンガは、御堂舎の植栽や床といったエクステリアに活用されたのでした。


開放的な店内で楽しい食事を!

さて、店内に入ってみましょう。

大きなガラス戸を開けると、素敵な空間がお出迎え。
特製の薪ストーブもあって、雰囲気抜群です。

深みのあるウッドと、黒を基調とした内装です。
落ち着いた空間でありながら、壁面がガラス張りになっているため開放的。リラックスした空気が漂います。

天井や壁、什器に使用されている板も、じつは工場で使われていたもの。「皿板(さらいた)」といって、焼きものをつくる際に、器をのせて運ぶ板です。

「高山」の印が入った皿板は、椅子やテーブルも含め、店内のいたるところに使用されている。

御堂舎に来たら、意識せずともあらゆるところに焼きもののエッセンスを感じることができますよ。

そんな空間で、いざ、ランチ!
受付をし、90分制・ブッフェ形式での食事開始です。


たくさんの波佐見焼とともに、絶品料理に舌鼓。

おいしそうなお料理がずらり! 季節の食材がふんだんに使われているため、時によってメニューが変わるのも魅力のひとつ。
テーブルの下に積まれた波佐見焼を自分で取って、盛り付けていきますよ。

Hasami Lifeでも取り扱いのある「Common」の器や、高山がつくる伝統的な呉須の器、好きな色を選んで。

「まずは…」とお野菜たちが誘ってきます。ゆで卵にミニトマト、キュウリや豆類も。具だくさんサラダはうれしい!

併設の自家製窯で焼くピザはかなり本格的。日々窯焼き修業を続けたスタッフ“福くん”による「福くんのピッツァ‼」は大人気!

長崎県の大村市で有名な押し寿司は、波佐見でも郷土料理としてつくられてきたとのこと。

九州の魚は絶品。ちなみに、波佐見焼の原料の石も天草産です。

つくねや鶏肉は目の前で贅沢に炭火焼き! 香ばしい匂いが食欲を刺激する。

鶏手羽のスープは新しく登場したCOTO COTOで!

その他、まだまだ紹介しきれないお料理の数々。ご飯や汁物、ドリンクも充実していました!

ちょうどお昼休憩の時間。みなさん思い思いに盛り付けています。

トレーがいっぱいになったら、席に座りましょう。


カウンター席でひとりでじっくり味わうもよし、円卓で談笑しながら楽しく食事をするのもよし。

窓際の小上がりでゆったりとした時間も過ごせる。

上手に盛りつけられている方がいたので撮影させていただきました。こうして見ると、本当におかずが充実しています。

もちろん、編集部員もいただきましたよ。
揚げたてのメンチカツ、鶏だしそば、みんな大好きグラタン! 小鉢のおひたしも。

すべて手作りのお料理は、できたてのうれしさと、凝縮されたうまみをたっぷり感じるものでした。

そして、食後はデザートも食べたい……!
御堂舎では、カウンターで注文すると、波佐見焼のかわいい器でスイーツを提供してくれます。

まごころを感じる手描きのイラスト。この日は写真の3種から。

編集部員は「アップルパイパフェ」をチョイス。アイスのしたにはサクサクのパイ生地とシナモンの効いたりんごのコンフィチュールが層になっています。ミニサイズながら大満足の一品。ごちそうさまでした!


「ファミリーフレンド」なレストランを、時代や場所に合わせて

最後に、このお店のこだわりをオーナーの橋口聖さんに伺いました。

全体のオペレーションやメニュー考案などのマネジメントを行う橋口さん。

「自分たちが『おいしい』と思うものしか提供していません。『こういうブッフェがあれば最高だな』という理想を追求し、それが、流行を追うものではなく、波佐見町という場所に長くあり続けられるようにとスタイルを考えました。

“ファミリーフレンド”な店というのも大事にしているポイントで、子供連れにも来てもらいやすいよう、メニューや料金も工夫して設定しています。

今後、新メニューも考えていく予定ですし、どんどん進化していきたいと思います。」

また、橋口さんは、「焼きものは当たり前のようにこの食空間に溶け込んでいるからあえて言及しない」とおっしゃっていました。

食事をさりげなく引き立て、よりおいしく楽しい時間にしてくれるような波佐見焼。そんな器の魅力も同時に感じられるお店ですよ。

新オープンのブッフェレストラン「御堂舎」。
地域の方、観光客の方に末永く愛される店となることを願っています。
今後の展開にも期待したいですね!

みなさんもぜひ、波佐見に遊びに来た際は、MIDOUエリアまで足を延ばしてみてくださいね。

御堂舎

営業時間 11:30-15:00(最終入店 14:00)

定休日 日曜

料金 大人:2,200円 子供:1,500円

電話 0956-37-6699(予約・問い合わせは電話もしくは来店のみ受付)

住所 〒859-3704 長崎県東彼杵郡波佐見町小樽郷757 MIDOUエリア内
※波佐見・有田ICから車で10分 / 嬉野ICから車で10分

駐車場 あり

※メニューなど、記事の内容は取材時の情報に基づいています。最新の情報はInstagramの投稿もしくはお問い合わせにてご確認ください。

この記事を書いた人
Hasami Life 編集部(すぎた)