カラフルな器の世界をめぐる。テーブルウェア・フェスティバル2025レポート

カラフルな器の世界をめぐる。テーブルウェア・フェスティバル2025レポート

2026.02.06

2025年11月27日(木)~12月3日(水)、東京ドームシティプリズムホールにて、『テーブルウェア・フェスティバル2025 ~暮らしを彩る器展~』が開催されました。

東京ドームから、敷地内のプリズムホールに会場が移って3年目。
ぎゅっとまとまっていて見やすさもあり、さまざまな企画や出店でボリューム感もたっぷり。

器好きならばワクワクが止まらない、現地のようすをお届けします!


彩りを楽しむウェルカムコーナー

クリスマスの飾り付けがされたゲートを抜けると、きらびやかなウェルカムコーナーがお出迎え。

海外の老舗テーブルウェアブランドの器で贅沢にコーディネートされた展示が通例で、入場してすぐにラグジュアリーな空間が広がるので、特別な世界観にぐっと引き込まれるんですよね。

イベントのメインビジュアルのコーディネート。実際に椅子に座って撮影できる時間帯も

今回のテーマは「COLORS」。
さまざまな色がテーマのテーブルコーディネートがたくさん。ホリデーシーズンをイメージしながらも、いわゆるクリスマスのイメージカラーに限定されない展示が新鮮でした。

はっきりとした赤と、黒やグレーの組み合わせ。グラスとクロスの模様をさりげなく合わせて

リッチなゴールデンイエローのテーブル。ブラウンが入ることにより、華やかでありながら落ち着きもある

深い青をベースに、鮮やかな絵柄を取り入れる。みずみずしいフルーツがよく合いそう

同じブルーでもこちらは明るく、絵柄もより細やかに。白磁と青の組み合わせはやはり軽やかで魅力的


色のもつパワーに心動かされ、テーブルコーディネートの世界をもっともっと見てみたくなります。



350年の伝統と格式。鍋島焼に感動

さて、ウェルカムコーナーを抜けてすぐ、目玉の特集企画のコーナーです。
毎年テーマが変わりますが、今回は『開窯350年 鍋島焼の格式』。

波佐見町のある長崎県のお隣、佐賀県の伊万里(いまり)市でつくられている焼きもの、「鍋島焼」にスポットを当てて紹介していました。

鍋島焼といえば、江戸時代に鍋島藩の御用窯(ごようがま)として守られてきた歴史があり、将軍や大名への献上品などをつくっていたことから、現在までその伝統や格式が受け継がれています。

白磁に青磁、染付、色絵など、いくつか特徴がありますが、いずれも上品で、編集部員すぎたも心惹かれる産地のひとつ。
波佐見町からも遊びに行くことができますが、東京でもその世界を堪能しましょう。

「色鍋島」と呼ばれる様式。呉須の染付に、赤・黄・緑で彩色され、白磁の美しさが際立つ。美しい花や果物の絵柄は洋風のティーセットにもぴったり!

思わずため息をもらすほど、透き通って美しい青磁。絶妙なブルーは一目見たら忘れられない

「墨弾き」という技法を使い、深いグリーンの濃淡で表現された花々。一つひとつ手描きというのが信じられないくらい、繊細な線とグラデーションは一見の価値あり

磁器製のバッグも! 全面に施された緻密な絵柄に加え、立体的な造形の精度の高さにも感動

好きな鍋島焼の器を選んでジェラートをいただけるブースも。イベントはクリスマス間近でしたが、夏に使うイメージも湧いてくる


波佐見焼とはまた異なる、350年の伝統と格式によって守られてきた鍋島焼の魅力をたっぷり味わうことができました。



真似してみたい、コーディネートのわざ

第32回目となった「テーブルウェア大賞 ~優しい食空間コンテスト~」も。
食卓コーディネートのコンテストでは、ウェルカムコーナーに続き「色」をテーマにした空間の提案がされていました。

各展示の前にはパネルでテーマカラーやコンセプト、食事を盛り付けたイメージ写真などが展示されています。
季節感やメッセージ、おもてなしをする相手への心遣いなど、目の付け所に脱帽。

「自分の暮らしのなかにもぜひ取り入れてみたいな」と感じる工夫がたくさんありました。

2025年に話題になった映画『国宝』をイメージしたもの。趣味や文化的なエッセンスを随所に取り入れるのは風流

こちらのテーマカラーは「白緑色」。添えられた料理名には、マスカットや抹茶など、器の色に合わせたやさしいグリーンの食材が多数。素敵な食空間が目に浮かぶよう

船旅をイメージした青色がテーマのコーディネート。白い器はぽっかり浮かんだ島、差し色の山吹色は夕日をイメージしているとのこと。色だけでなく、器の形や質感も大切に選びたい


こうしてコーディネートの数々を見ていると、器選びのヒントがたくさん。
単体で見た際に惹かれるだけでなく、「こんな料理を盛り付けたい」「自宅の家具の雰囲気と合いそう」など、実際に使う場面が思い浮かぶとうれしいですよね。

また、食器棚に眠っているお皿も、ガラスやウッド、漆といった異素材と組み合わせて使うことで、新たな顔が発見できるかもしれません。

さっそくいろいろなコーディネートを試してみたくなる展示でした。


カラフルな器の世界で、改めて出会う波佐見焼

会場内にはほかにも、産地やショップごとのブース出店もあり、魅力が語り尽くせないくらいのボリュームです。

さまざまな国や産地の器に触れ、器の世界やテーブルコーディネートの可能性をたっぷり味わった編集部員。

そんな中で再発見したのは、日々の食卓に寄り添いながら、アップデートを続ける波佐見焼の魅力でした。

毎年、テーブルウェア・フェスティバルに参加する波佐見焼の各社は新作を発表し、近年は日常の食卓だけでなく、よりラグジュアリーな食空間にも映える器も増えています。

脈々と受け継がれる技術はありながらも、時代やニーズに合わせて形を変えてきたのが、波佐見焼。

テーブルウェア・フェスティバルの参加各社の2025年新作発表の特集はこちら。

しかし、形が変わっても変わらないのは、波佐見焼のつくり手の、使う人を思う気持ち。
器を選ぶ楽しさや、日々の暮らしに寄り添う気持ちが、器に表れているように思います。

このたびの新作を手に取り、そんなことを思いながら、波佐見焼がもっと好きになったのでした。


会場限定アイテムを、Hasami Lifeでも

会場で感じた空気を、読者のみなさまにもおすそ分けできたら。
そんな思いを込めて、会場限定で販売された波佐見焼『agasuke 銀彩』シリーズをHasami Lifeで特別に入荷することが決定しました。

期間や数量を限定してのご紹介となりますが、いつもよりも少しリッチでラグジュアリーな波佐見焼を、食卓で使っていただけたらうれしいです。

詳細は、特集ページにてご案内しています(2026年2月7日12:00より公開されます)。
気になったかたは、ぜひゆっくりとご覧くださいね。


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この記事を書いた人
Hasami Life編集部(すぎた)
日本各地や世界の器が集結するテーブルウェア・フェスティバル。色々と悩みましたが、オブジェや食卓周辺の雑貨を購入しました。