
父の日にも。波佐見焼に宿る、職人の手仕事。
波佐見町にあるギャラリー&ショップ「Ô YANE」では、2025年5月31日(土)まで、企画展『技』が開催中です。
この企画展は、Hasami Lifeとのコラボレーション。
これまでの取材に基づいて、器のできる工程や、一つひとつの焼きものに詰め込まれたこだわりをポップでご紹介しています。器づくりについて知りながらお買いものを楽しめますよ。
今回は職人の「技」に着目して波佐見焼を見てみましょう。
男性に人気の器も多いので、もうすぐやってくる父の日の贈りものとしてもおすすめです。
贈る際にはそれぞれの「技」に込められたこだわりの話なども添えながら、器をきっかけに話題を広げてみるのもいいかもしれませんね。
深く鮮やかな藍に浮かぶホワイトライン。『琉璃』
目を引く鮮やかな藍色に、日本の伝統文様が白く浮かび上がる『琉璃』シリーズ。
切子グラスのように、つやつやときらめく姿が粋ですよね。
この白いラインは「イッチン」という技法によるもの。
熟練の職人が、容器を押す力加減を調節しながら針のような細い口金で線を描く工程です。
酒器や角皿、小皿といったラインナップで晩酌の気分を高めてくれます。
焼き色が食欲そそるおつまみやキリっと透き通った日本酒、“カラリ”と溶ける氷との相性抜群!
料理が映える、シンプルで奥深い彫り。『彫刻紋』
一枚のお皿に、彫りだけで生まれる文様が美しい『彫刻紋』シリーズ。
これらの文様はすべて、たったひとりの職人によって作り出されています。
「一真窯」では、いくつもの「カンナ」と呼ばれる道具を駆使し、乾燥させた生地に彫りを入れていきます。力加減やスピードなども道具に合わせてさまざま。
こちらの彫刻紋シリーズも含め、一真窯の器は一つひとつすべて手彫り。同じものはふたつとないのも魅力です。
全面に彫られた文様は、とにかく料理を美しく引き立てます。
素材の質と、職人の技術のみで完成される器は、お料理好きな方にこそ手に取っていただきたい逸品です。
洗練されたラインと細やかな質感。『agasuke』
思わずなぞってみたくなる。きれいな直線としなやかな曲線が同居するシリーズ『agasuke』。その名前には東北の方言で「格好つけ」などの意味があるんですよ。
使うときに心地よい緊張感をもたらしてくれる薄さ、ヘアラインのような細やかな質感にも、手仕事の妙があります。
あえて釉薬を薄くかけることによって職人の手仕事が際立つ白と、窯の中での化学変化によって色や模様が完成される「窯変」。
それぞれに表れる波佐見焼の“技”をお楽しみください。
注がれる飲みものと釉薬とで生まれる美しい風景。『カンパネラ』
特徴的な形と、白や青を基調とした色味が涼しげな『カンパネラ』のアイスカップ。
これからの季節にもぴったりな器をHasami Lifeに入荷しました。
光沢のある透明釉で、磁器の白さと生地の薄さを堪能できる“白磁”、内側にのみかけられた釉薬と、生地そのままの質感の違いを味わう“青磁”と“海青”の3色展開。
中に注ぐ飲みものの色と釉薬、生地の色合いの組み合わせによって美しい景色が広がります。
口から胴にかけてのカーブは、飲むときに氷が流れてくるのをブロックしてくれるため、ストレスなくアイスドリンクを楽しめます。
また、口の広がりが香りを立たせるので、ワインや玉露など香りのいい飲みものに最適なカップですよ。
色や手ざわりなど五感で味わう喜びを、こちらのアイスカップでぜひ感じてみて。
焼きものづくりの技術は、器によってさまざま。贈りたい相手を想像したときに、そのひとにぴったりな波佐見焼が見つかりますように。
今回ご紹介した以外にも、「職人それぞれのこだわりをもっと見てみたい!」という方にはHasami Lifeの人気シリーズ『窯元探訪』もおすすめ。こちらで2024年までの特集をまとめていますので、ぜひご覧くださいね。
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