焼きものも豊作の秋に【はじめての波佐見LIFE 3歩目】

焼きものも豊作の秋に【はじめての波佐見LIFE 3歩目】

2020.11.11

波佐見の暮らしや焼きものにまつわる話、そしてちょっぴりプライベートなことまで。編集部員が自由気ままに綴ります(不定期更新)。

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こんにちは、Hasami Life 編集部のくりたです!
今回も波佐見町で暮らしはじめたわたしの『波佐見LIFE』をお届けします。

 

秋っていつも、すぐ過ぎ去ってしまう。

11月に入ったら、ぐっと寒くなってきました。秋も終わりかあ、と波佐見焼のマグカップであったかいスープを飲んでいます。

愛用している「Common」のスープマグ 380ml のRed。あたたかみがあるカラーリングで、スープもお茶もたっぷり入る。

秋って、一瞬で過ぎ去ってしまいませんか。「ちいさい秋みつけた」って童謡がありますけど、それってつまりささやかな変化の連続でしかない季節なのだと歌っているのかなあと思っていました。気づいたら夏から冬になっていて、振り返れば狭間の日々が秋だったような気がする、それがわたしにとっての秋でした。

でも今年は波佐見町で暮らしはじめたことで、ものすごく久しぶりに秋を堪能できたように思います。秋が小さく感じられたのは、わたしの心がすこし鈍くなっていたからかもしれません。

収穫の季節を祝うように、9月から町内ではおまつりがいくつもありました。5月のゴールデンウィークに開催予定だった陶器まつりが中止になり、そのぶん秋にあちこちでイベントが行われたのです。

はじめての、おまつりづくしの秋。今回の『波佐見LIFE』はわたしから見たおまつりの様子を撮ってきた写真とともにお届けします。

 

「波佐見やきもの通り秋まつり」は豊作!

県道1号線沿いの商社や窯元が協力して行われた、このおまつり。密にならないよういくつもの会場に分散して、検温や記帳などの対策をした上で行われました。感染症対策に協力してくれたお客さまにはリストバンドが渡され、どこの会場でも10%OFFになるおトクな仕組みが好評でしたよ。

分散するために9月10月11月と、連続して開催。まだ11月も残ってますよ! 11月は寒いと思いますので、あたたかい服装でお越しくださいね。

それぞれの会場で器のテイストが異なっていて、順番にまわるおもしろさがありました。掘り出しものにテンションが上がったり、カゴ一杯1000円の大盤振る舞いにびっくりしたり、どの会場も楽しかったです。まだ見たことのない波佐見焼に出会えました。

 

西海陶器にて。

西の原にて。

こちらも西の原にて。

和山にて。

OYANE(オーヤネ)にて。

それから、わたしがこの夏取材して記事を書いた原田製茶さんがOYANE(オーヤネ)に出店されていたのもうれしかったことのひとつです。原田さんの農園までお邪魔しなくても、原田さんご一家においしいお茶を淹れてもらえて、茶葉のみならず新米まで買えてしまうなんて! にこにこしてしまいました。11月も出店予定だそうですよ。

試飲のお茶も丁寧に急須で淹れてくれて、とってもおいしい。秋には新茶とは違う熟成茶が味わえる。ほっとひと息。
原田製茶さんを取材した記事はこちら。

“よかお茶”をつくる。原田製茶のお茶づくり vol.1【前編】

“よかお茶”をつくる。原田製茶のお茶づくり vol.2【後編】

 

「中尾山秋陶めぐり」にドキドキ

いつも中尾山に登ると、役場などがある町の中心部とは空気が違うと感じます。風が澄んでいて気持ちいい! 昔ながらの情緒ある町並みを残していて、今もいくつもの窯元さんが軒を連ねています。

登り窯跡地から見える、中尾山の景色。ところどころにあるレンガ造りの煙突に、歴史ある焼きものの町らしさを感じる。

秋陶めぐり当日は秋晴れ。コスモスが咲く道は季節を感じさせてくれました。地図を眺めながら、歩いてめぐる私たちHasami Life 編集部。個人的には、中尾山の細い道を探して歩くのが好きです。すれ違うのもやっとのうねうねした道を歩くのって、探検みたいでドキドキしちゃいます。

編集部のすえながさんと一緒に中尾山をまわりました。石垣の石の色が白っぽい……焼きものの原料、陶石かも!?

今回、窯元の職人さんに直接お話を聞けたのが印象的でした。

「この急須と煎茶の絵付け、すてきですね」
「ああ、それはわたしが描いたんですよ」

さらりと言われて、器とその女性の顔を交互に何度も見てしまうわたし。「このすばらしい絵付けを、目の前の人が……!」と感激して、思わず買ってしまいました。直接訪れたことで出会えた、掘り出しものです。

陶房青さんで購入した古染のぶどうの急須とカップ。家では「HASAMI PORCERIN」のトレイ(リッド)255mm のWalnutにのせて使っている。シンプルなトレイで和風の焼きものにも合う!

手描きで絵付けされているため、一つひとつ表情が違う。そこがたまらない。うっとり。

顔出しは恥ずかしいとおっしゃっていた職人さん。つくり手と直接お話できて「すてきです」と伝えられるって、もう最高!

おまつりいっぱいの秋でした。中尾山を越えた先には鬼木の棚田が広がっています。稲穂が刈り取られてすっきりした景色は清々しいです。

それじゃあまたね、秋!

10月、鬼木の棚田の風景。収穫直後に撮影。

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Hasami Life のツイッターもくりたが担当しています。

とくにこの秋のおまつりに関しては数日前から初日にかけて、みなさんの参考になればとたくさんツイートしています。よければお付き合いください。

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この記事を書いた人
Hasami Life 編集部(くりた)
Hasami Life で働くため2020年5月から波佐見町に住みはじめた。ライター兼カメラマン。9月に無事に自動車免許を取得! 軽自動車も購入して行動範囲を広げ、田舎暮らしを楽しんでいる。最近とくに感動したのは、真っ白な鷺(さぎ)が頭上近くを飛んでいったこと。でかい!飛んでる!