使われるからこそ、美しい。「haku碗」の美学
こちらのうつわの名は、「haku碗」。
静かな茶室でお抹茶を点てる、そんな風景に似合いそうで、「抹茶碗」だと言われれば、なんの違和感もなく、納得してしまうでしょう。
しかし、このhaku碗、語れる魅力も用途も無限大。見た目や形、機能性と使い方など、さまざまな観点からその“美しさ”をお伝えしたいと思います。
「質」と「実」を生み出す、“使う”ためのカタチ。
まずは、うつわを見てみましょう。
一見するとなんとも自然な形……と思ってしまいますが、実際には、飯碗やスープボウルなどのありふれた形状とはまた違って見えます。
「口」の部分は広く、「腰」から高台にかけてはくびれています。その間をつなぐのは「胴」。口径よりも広がった胴にはたわみが生まれ、うつわ全体が曲線的に。丸みがあり、やわらかな印象に仕上がっていますよね。
手に持ってみると、よくなじむ。
包み込むようにして持ってみても、そっと添えても、持ち上げても。
食事の場面で無意識に行う動作に、自然と寄り添ってくれるうつわだと思います。
“使う”ことを考えてつくられた過程で生まれる美しさは、デザインの本質ともいえるでしょう。
釉薬や質感、多彩な「景色」
次に、haku碗の持つ質感や色に注目してみましょう。
haku碗のカラーバリエーションはじつに多様。
既存のラインナップの「侘び」をテーマにした4色と、「白」をテーマにした2色に加え、このたび新たに“珊瑚(さんご)”と“碧海(へきかい)”の2色が追加されました!
※写真の「白」をテーマにした4色の内、“白練”と“胡粉”は販売を終了しています。ご了承ください。
さて、haku碗の色彩の魅力は、一つひとつの「個性」にあり。
たとえばこちらの“寂天目(じゃくてんもく)”。
流れる釉薬は光沢があり、素朴ながらも味わい深いです。流れ方は一つずつ異なり、それが個性となっています。
ほかにも、「侘び」をテーマにした4色と新登場の2色は、いずれも釉薬のかかり具合、表面の質感や光沢の出方、色の変化などに個体差があります。
高温の窯で焼成する過程で生まれる釉薬の変化、「窯変」は、もはや人の手が及ばない領域の業。
最後は自然に委ねて、それによって生じた個体差を愉しみ、味わう。
そんな姿勢は、自然を畏れ共生してきた日本人の心や、土と火を扱いながら人の手でつくってきた焼きものの在り方そのものではないでしょうか。
また、こちらは「haku碗」の名前の通り、「白」をテーマにした2色。
その名の通り、月明かりのようにやや青みがかった白の“月白(げっぱく)”に、黄みを帯びた“象牙(ぞうげ)”。
和の名前を冠したそれぞれの白は、そのままで鑑賞しても美しいですが、なによりも、盛り付けたものを引き立てる。そうした「余白」にこそ魅力があり「質実」さが表れています。
機能性も抜群。なんでも盛り付けたい
ここまでで、haku碗のもつフォルムと、釉薬によって表れる「景色」に注目し、わたしたちの日常に寄り添ううつわとしてご紹介しました。
「じゃあ、実際になにを盛り付けたらいいの?」という方に、編集部が撮影した写真とともにアイデアをご紹介します。
その1 小丼や小鉢、汁もののうつわとして!
手に収まるサイズでありながら、胴の部分の広がりと深さがあるので、小さめのどんぶりにもなるんです。
ほかにも、麺類のつけ汁や煮物、スープなど汁気のあるものだってたっぷり入るので安心感があります。
こちらの記事では、haku碗にそぼろ丼、おひたし、冷やっこを盛り付けています。haku碗づくしの食卓もかわいらしくて、ちょっとしたホームパーティーにも役立ちそう。
その2 ヨーグルトボウルやデザートはいかが?
新色の“碧海”に、ヨーグルトボウルをつくってみました。新色2色は、明るい色で爽やかな雰囲気。食卓が華やぎますよ!
水切りしたヨーグルトをベースに、新鮮なマスカットとバナナチップス、フルーツソースものせて。口が広いので上からの写真が撮りやすいです。
こちらはなんと、ミニサンデー! 波佐見町内のお店「ZOE L'Atelier de poterie SHOP+CAFE」さんにお願いして特別に盛り付けていただきました。
こんなにもかわいらしいクッキーやホイップクリームと、ちょっぴり渋い“寂天目”が意外にもマッチ。うつわ単体でのイメージに縛られず、食とのコンビネーションを楽しんでみて。
その3 食べ物だけじゃない、生け花だってお手の物。
haku碗の用途は食事だけに留まりません。空間を彩る生け花のうつわにだってなっちゃいます。
こちらの記事では、“侘黒”を使った生け花に挑戦しました。
和の雰囲気だけでなく、スタイリッシュでモダンなお部屋にも調和しますよ。
こうしてみると、やっぱり実用性も抜群。原点に戻って抹茶を点ててももちろんいいですし、食や花との組み合わせも無限大。
haku碗は色ひとつとっても、まったく異なる「景色」をもつうつわです。 直感で惹かれた色や、長く使いたい色、盛り付けのイメージが浮かんできた色……
まずは気になったものをひとつ。ぜひお手に取って、使ってみてください。
haku碗を3名様に。プレゼントキャンペーンを実施します!
さて、ここまで読んでくださったみなさん。haku碗の魅力は伝わったでしょうか?
さっそく使ってみたくなっている方もいるかもしれません。
そこで、今月のピックアップのうつわとして、プレゼントキャンペーンを開催します!
今回ご紹介したhaku碗から、“象牙”、“白柚子”、そして新色の”碧海”を、各色1名様ずつ、合計3名様にプレゼントします。
応募は簡単。Hasami LifeのInstagramを「フォロー」し、プレゼントキャンペーンの当該フィード投稿に「いいね」を押すだけ!
抽選・当選発表は毎週火曜日12:30から行っているライブ配信「Hasami Live」にて行う予定ですよ。
Instagramでは、よみものの内容をサクッと見れる投稿や、波佐見町内のカフェ特集、波佐見焼をつくる工程を収めた動画など、さまざまなコンテンツを発信中です。
それでは、ご応募お待ちしています!