【長崎・佐賀 うつわめぐり】肥前6産地の、涼をもたらすやきものたち。

【長崎・佐賀 うつわめぐり】肥前6産地の、涼をもたらすやきものたち。

2024.07.05

波佐見町にあるショップ・ギャラリー『ÔYANE(オーヤネ)』では、2024年7月4日(木)から、昨年に引き続き「長崎・佐賀 うつわめぐり」と題した企画展を開催しています。

こちらの企画展では、長崎と佐賀にある6つの産地から、今年の買い付け旅で訪れたうち10の窯元に、有田焼の李荘窯さんと三川内焼の嘉泉窯さんを加えた個性あふれる焼きものを展示・販売しています。

編集部も同行した今年の買い付け旅のようすはこちら

波佐見町内で、波佐見焼以外のうつわがこんなにも一堂に会する機会はめったにありません。
今回は、夏を涼しくしてくれるような、6産地のやきものが並ぶ展示のようすを一部ご紹介しますので、好みのかたち、テイストのうつわを見つけてみてください!

▼企画展示販売 『長崎・佐賀 うつわめぐり』参加窯元・作家一覧▼


波佐見焼

一真窯(いっしんがま)
光春窯(こうしゅんがま)


有田焼

李荘窯(りそうがま)
やま平窯(やまへいがま)
皓洋窯(こうようがま)
・北川美宣窯(きたがわびせんがま)
陶芸家 西隆行(にし たかゆき)さん


唐津焼

三藤窯(みとうがま)
大杉皿屋窯(おおすぎさらやがま)


伊万里鍋島焼

青山窯(せいざんがま)


肥前吉田焼

副千製陶所(そえせんせいとうしょ)


三川内焼

嘉泉窯(かせんがま)


多彩な釉薬が魅力の光春窯からは、人気の「ほたるメダカ」に加え、今年は新たにビーチを連想させる掛け分けのうつわたちが入荷。ぜひとも真夏に使いたい。

やま平窯の泡(AWA)シリーズは定番の”泡 Blue”を。キラキラと光る水面を思わせる模様が見事。こちらも涼しげで夏にぴったり。

唐津焼からは大杉皿屋窯のキャンドルホルダーと三藤窯の八角形のプレートを。キャンドルホルダーは伝統的な製法と素材でどっしりとしていながらも、洋風の空間にもなじむ。プレートは自然のものから手間と時間をかけ手作りされ、味わい深い。土ものでありながら薄く、かっちりとした形状なのがトレンドとのこと。

副千製陶所の水玉シリーズの玉湯呑はカラフルで可愛らしい。ポップでレトロな柄と色合いはつい集めたくなる。縁側で冷たい緑茶を一杯、いかがですか。

青山窯の芸術品のようなこの箱は、香のうつわ。渦巻き型の蚊取り線香やお香を入れて。薄青の繊細な釉薬の印影で浮かぶ麻の葉の彫刻が美しい。

作家・西隆行さんの作品は今回の買い付け旅で見たものとはまた違った味わい。絶妙な色合いと真っ白な素地、溜まった青磁釉の透き通るようすには思わずうっとり。内側にも流れた釉薬は、沢の水や滝をも思わせる。一点もののためお早めに。

ここでご紹介したうつわ以外にも、6産地それぞれの特徴的なやきものたちがたくさん並んでいます。ぜひÔYANEの店舗にも遊びに来てくださいね。


各産地のやきものの歴史や特徴は、こちらの記事でも紹介しています。
肥前地区という、近くにありながらも違った素材やデザインの産地のうつわたちを見比べてみると、それぞれの魅力がより深まりますね。


今年は残念ながら、Hasami Lifeでは企画展限定のうつわの販売はありませんが、実は、このたび買い付け旅で訪れた窯元のうちいくつかのやきものは通常のお取扱いがあるんですよ。
定番でご用意しているカラーや形状ではありますが、作る技術はこのたびの買い付け同行レポートでご紹介したとおり。一つひとつ職人技で仕上げているので、チェックしてみてくださいね。



副千製陶所

濃紺と白の水玉模様が可愛らしくも落ち着いた色合いの“negaposi”シリーズ。地の色が濃紺で模様が白の“nega”と、色が反転した“posi”の2種類があります。マグや湯飲みは色違いで揃えても楽しいですよ。

【essence of life】
negaposiシリーズ

一真窯

鉋彫りの技術が光る“彫刻紋”シリーズ。角皿や丸皿から平碗、カップまで多様なラインナップです。シンプルで模様が際立つ“白磁”と落ち着いた色合いの“藍墨”に加え、平碗とレストにはカラフルで少し珍しい“檸檬”、“白藍”、“桔梗”といったカラーも。カジュアルな場面にも活躍するうつわです。

【SAIKAI】
彫刻紋シリーズ

今回買い付けたうつわや、Hasami Lifeで取り扱っているやきものはどれも職人の手がかかったものです。そんな“ちょっといいもの”を手にして使う喜びを、ぜひ味わってみてください。


Ô YANE

〒859-3701
長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2204-4

公式サイト
https://oyane.jp/

Instagram
https://www.instagram.com/gallery_oyane2016/

この記事を書いた人
Hasami Life 編集部(すぎた)