白いうつわの世界へ。波佐見で出会う、それぞれの白

白いうつわの世界へ。波佐見で出会う、それぞれの白

2026.06.12

みなさんは、白い器を使っていますか?
白は、余白を生み、料理を受け止める、懐の深い色です。

現在、波佐見焼は磁器が主流です。
磁器の多くは、原料となる石の白さをそのまま活かしてつくられてきました。

時代や流行の変遷にあわせて、呉須の染付やカラフルな釉薬をかけたものもたくさん生まれましたが、やはり、その原点は白にあります。

波佐見町にあるショップ・ギャラリー『ÔYANE(オーヤネ)』では、そんな波佐見焼の原点を見つめる企画展『白に還る。波佐見焼の原景をたずねて』が開催中です。

2026年の7月で10周年を迎えるÔ YANEの空間も、白を基調として設計されています。

そんな場所との調和も楽しめるこちらの展示。
並んでいる器を通して、その魅力を見ていきましょう。


異なる色と質感を味わう。

ひと口に白と言っても、色や質感はさまざま。
つるりとした真っ白な白磁も、土のぬくもり感じる質感も、ちょっと黄みや青みがかったものも。

よく見て、さわって、白の奥深さを味わってみてください。

ベージュのような落ち着きと、明るい白がもやのように混ざりあう酒器。

まるでフランスのアンティークのような、ミルキーな白。

同じ形で、釉薬をかけずに焼き締めたさらりとした質感と、釉薬でピカピカに仕上げた質感。どちらがお好き?

白の釉薬と、それをはじく部分とで表現されたイチゴの絵柄。レースのようで素敵!


形を楽しむ。

真っ白だからこそ、形が生きる。
シルエットにこだわって作られた器を眺めていると、焼きもののデザインや表現の豊かさを再発見します。

丸みのある胴、注ぎ口の絶妙なカーブ。可憐さと機能性を両立した急須は美しい。

角がしっかりと立った薬味入れ。窯で高温にさらされると角がゆがみやすいため、きれいな四角い器をつくるのは意外とむずかしいんだとか。

リムが花のようにかたどられた器。真っ白でも、形に遊び心があるとテーブルが華やぐ。


空間をつくる。

白でそろえても、ほかの色とあわせても。
無彩色は素材や色の組み合わせを邪魔しづらいので、インテリアや食卓にも取り入れやすいんです。

ミニセッティングは、白の器にナチュラルな色の飾りと、ブルーを組み合わせて。鮮やかな青がより印象的に。

こちらはブルーの格子のマットの上で、白のオーバルプレートがたちまち主役に。赤や黄色の食材がよく映えそう!

キッチンをイメージしたディスプレイ。ガラスやウッドと組み合わせて、白磁のキャニスターやソルトシェーカーで統一したらおしゃれ。こんな空間にしてみたい。

グリーンを育てるのも。白が光を受けて、植物がより生き生きとして見える。


陰影に見惚れる。

白の器のまわりに生まれる陰影。
照明や窓から入る光によって、印象が変わるのも白のもつ奥深さです。

個性的な、バスケット型の磁器。テーブルに映る影すら芸術的!

広い面にさす、植物の影。おもてなしのときには、影まで演出してテーブルをコーディネートしてみるのも楽しそう。

カンナで削ることで生まれる模様。光を透かしたり、深い影をつくったり。料理にも立体感を与えてくれる器。

丹心窯の水晶彫は、質の高い白磁だからこそより引き立つ。飲みものや光を透かす美しさを堪能して。


原点の白に還って。

呉須の青も、色とりどりの釉薬も、その土台には白があります。
波佐見焼の原景をたどることは、白を見つめ直すことなのかもしれません。

みなさんもぜひ、Ô YANEで白の世界を、じっくりと味わってみてくださいね。

そして、日々の暮らしに寄り添ってくれる、とっておきの白と出会えますように。

Ô YANE
〒859-3701
長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2204-4

公式サイト
https://oyane.jp/

Instagram
https://www.instagram.com/gallery_oyane2016/

Ô YANE10周年企画展示『白に還る。波佐見焼の原景をたずねて』
会期:2026年6月1日(月)~7月31日(金)

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この記事を書いた人
Hasami Life編集部(すぎた)