#波佐見焼をたのしむレシピ《9月のひと皿 》

#波佐見焼をたのしむレシピ《9月のひと皿 》

2020.09.12

※2023年9月6日修正

どんな毎日でも、どんな人にも、一日三回やってくる食事の時間。お気に入りの食器があったなら、おうち時間がもっとたのしくなる気がしませんか? 

暮らしに取り入れやすい波佐見焼と一緒に、手軽で簡単なレシピを紹介する #波佐見焼をたのしむレシピ 、9月は『里芋の豆乳スープ』です。8色すべての印象が異なる、不思議な器「ido碗」に盛りつけてご紹介します。

(料理、スタイリング、写真:minokamo/長尾明子




何かと便利な、大きめのお茶碗サイズ

茶碗だけでなく、ボウルや小鉢、ときには汁碗としても活躍する万能な器ido碗。今から500年ほど前、16世紀頃に朝鮮半島から渡来した高麗茶碗(こうらいちゃわん)の一種“井戸茶碗(いどちゃわん)”をモチーフにつくられたそうです。

盛りつける料理によって、がらりと印象を変える変幻自在な器。まるで演じる役柄によって人が変わったように見えてしまう“カメレオン俳優”ならぬ、カメレオン器!? 波佐見焼業界の菅田将暉さんや中村倫也さんといったところでしょうか!

ちょっと大きめのお茶碗サイズ。小鉢としてはもちろんのこと、スープボウルとしても大活躍!(φ13.5×H6.5cm)

「桜や真白(上記写真で使用した2点)は、ほっこりやわらかい印象を受けますが、侘黒や寂天目などはものすごーく渋いんですよね。色の違いはもちろんのこと、料理によっても印象が変わるから、なんだか色々な可能性を感じますね。しかも、どんなジャンルでも、しっくりきてしまう不思議な魅力があります。ということで、今回はたくさん料理をして、盛りつけて、楽しんでしまいました」とminokamoさん。

レシピは、そのうちのひとつを教えていただくことに。生の里芋を使ったとろみのある滋養強壮スープです。冷たくしても、温かくしてもおいしいので、寒暖差の大きいこの時期うれしいですね。




《 9月のひと皿 》

ちょっぴりの味噌がかくし味

里芋の豆乳スープ

調理時間:約15分



材料(2〜3人前)

里芋… 皮をむいて130g程度

無調整豆乳…400ml

味噌…小さじ2

塩…少々

炒りごま…適量



1. 里芋は4等分にカットし、皮をむく。耐熱容器にのせて水大さじ1/2をふり入れ、ラップをして600wのレンジで3分30秒加熱する。

※500Wの場合、4分10秒を目安にしてください。


2. 鍋に1を入れ、麺棒かフォークでざっくりつぶす。

※マッシュ具合はお好みで。もちろん、ここでハンドブレンダーやミキサーを使用してなめらかに仕上げてもOK!


3. 豆乳、味噌を加え、混ぜながら温める。

※味噌は大さじ1の豆乳で混ぜてから加えるとダマになりません。


4. 塩で味を調えてから器に盛り、炒りごまをかけたら出来上がり。

※仕上げに粗びき黒こしょうもよく合います。



里芋は鍋中でつぶすと、無駄なくきれいに最後まで食べられる。今回は生の里芋(1個80〜90g)を使用。下ごしらえ済みのものや、冷凍里芋でもOK!

「作ってから時間を置くと、できたてよりもとろみが出ます。好みのとろみ具合でお召し上がりくださいね」とminokamoさん。

「ido碗」は全部で8色ある。色ちがいで揃えても、同色で揃えても。

ダブルづかいもおすすめ。陶器は磁器に比べると、熱が伝わりにくく、アツアツの汁物を入れても持ちやすい(卵かけごはん:白柚子、味噌汁:侘黒

さきほど味噌汁を盛りつけた侘黒を、今度は“おうちフレンチ風”に。焼き野菜が急におしゃれに見えてくる!

写真中央の寂天目は、釉薬がけで生まれる凹凸が味わい深い。あなたはどの器に心が惹かれますか?




《今回、使用した食器》

● ido碗

https://hasamilife.com/collections/idowan



【SAIKAI】

庶民の営みに寄り添った暮らしの器、それが波佐見焼の原点。簡素な佇まいの中にも、伝統的な染付をはじめ、カンナ彫やイッチン、粉引など、そこには長い年月を経て積み重ねられた、技術と工夫が映し出されています。「SAIKAI」では、そうした産地特有のこだわりの器を取り揃えています

https://hasamilife.com/collections/saikai



「里芋の豆乳スープ」を作ってみた方は、ぜひ #波佐見焼をたのしむレシピ のタグを付けてInstagramやTwitterで投稿してくださいね。また、お気に入りの波佐見焼に盛り付けたお料理への #波佐見焼をたのしむレシピ のタグ付けも大歓迎です。

野菜の旬は、生産地や品種によって多少異なります。ぜひ、みなさんの地元の食材が手に入ったときにお試しいただけたらうれしいです。来月も、波佐見町の特選素材を使ってレシピをお届けします。どうぞ、お楽しみに!

【レシピを教えてくれたのは】

minokamo/長尾明子(料理家・写真家)

岐阜県美濃加茂市出身。料理家、写真家として全国を飛び回り、「ごはんで町を元気に!」をテーマに、各地でその土地に根差したメニュー開発、キッチンプロダクトのフードコーディネート、雑誌へのメニュー提案ほか、各世代がつながるイベントを開催。味噌料理も得意とする。各地の郷土食を取材し、紹介する活動も行っている。

http://minokamo.info/

https://www.instagram.com/minokamo/?hl=ja




 



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この記事を書いた人
Hasami Life 編集部