【住めばよかとこ波佐見 vol.4】地元の人を大事に。移住者としての心得

【住めばよかとこ波佐見 vol.4】地元の人を大事に。移住者としての心得

2020.02.14

―――自分が暮らす場所は、自由に選ぶ。

長崎県波佐見町にも、少しずつ移住者が増えています。波佐見町にやってきたきっかけは、みなさん十人十色。波佐見町に住んでみて、どうですか? 移住者のみなさんにリアルな声を伺います。

「波佐見空き工房バンク」「みんなのアトリエ はざま」主宰、福田奈都美さんのインタビュー(第4回)です。実際に暮らしてみてよかったことや困ったことなど、リアルな暮らしについて伺います。


福田奈都美さん
福岡県山田市(現嘉麻市)で生まれ育ち、2014年に長崎県波佐見町に移住。
好きなものは、器・パン・うどん。多分、粉を練ったものが好き。嫌いなものは、運動と歴史。体を動かすことと、暗記が苦手。
「波佐見空き工房バンク」「みんなのアトリエ はざま」主宰。
http://fukudanatsumi.com/
http://hasami-akikobo.com/


地域密着! お米も野菜もおすそ分け

―――波佐見町のすごいところを教えてください。


波佐見へ来てから、お米は1度も買ったことはないです。野菜もたくさんおすそ分けしてもらえます。もちろん、いいことはそれだけじゃないですけど、都会にはない「繋がり」が感じられて。かといって、ものすごく干渉されるわけでもないから、ちょうどいいのかもしれないです。テレビなどを見ていると、地方では「家に勝手に入ってくる人がいる」なんて話もありますが、そんなことはありえません(笑)

朝どれの新鮮野菜もこの価格! アスパラガスは波佐見町の特産品。

地域密着型だなあというのは、心から実感しています。特に、波佐見で結婚したので、教えてもらわないとわからないことがたくさんありました。お葬式での役割りなどは、習わないといけないところだし、いまだに回覧板を回し、封筒で集金したりするのも、不思議だなと。

あとはケーブルテレビが充実しています。小学校の田植えの様子や地区のイベント、運動会などもすべて波佐見のテレビ局で配信されているので、SNS代わりにケーブルテレビを観てる家庭も多いと思います。また、各家庭にスピーカーが付いていて、毎日生活情報が流れています。役場に要望を出したらアナウンスもしてくれるんですよ。例えば、私が取材をしていただいたときに「この日に夕方のテレビに出るので、町内放送で流してください」って。町内に1番確実に届く方法です。


―――波佐見町の魅力を教えてください。

大人になって友達ができるって、むずかしいですよね。社会人になって働き出した時に、同僚はいても友達にはなかなかなれないもので。波佐見へ来て、こういう活動をしたり、物件を借りている方とお仕事をしたりする中で「友達」になっているんじゃないかって私は思っていて。食事に出かけたり、バーベキューをしたり、そういう友達が全然ゆかりがなかった地域でできたっていうのはすごくおもしろかったし、これからも大事にしていきたいところ。同世代じゃなくても、年上の方々であっても同じです。波佐見に残る理由になったのは、こういう人との繋がりがあったからなんだなあと思います。

2年に1回の町民運動会。地区対抗で協力して戦う。


地元の人を大事にしたい

―――移住してから1番の思い出はありますか?

やっぱり「結婚したこと」ですね! 波佐見町へ来てから「結婚できたらいいな」と思ってチェックはしてましたよ(笑)でも、独身の方があまりいなくて。タイミング良く、いい方に出会えたなあと思っています。


――― 移住者としての心得はありますか?

やっぱり地元の人を大事にしなくちゃ、ということです。「地元の人を大事にしてほしい」って、地元の人はいえないですよね。でも、私は移住者だから、私が言うのは大丈夫かなって。これまで地元の方々が守って来ているものがあって、今の波佐見町がある。そこに受け入れてもらっているので、私自身はもちろん、これから波佐見町にやってくる人にも忘れてほしくないなあと思います。


「受け入れ体制はとても整っているし、なによりも町に住むみなさんの人柄がとても素敵なんです」と福田さん。

都会で暮らすのとは、やっぱり違うので、「近所付き合いしたくないなあ」とか、そういう気持ちではなく、なじむ努力が必要だと思っています。そっちの方が本人も気持ち良く暮らせるはずだから。これさえ、大事にしていたら、幸せで暮らせる町ですよ。


福田さん、たくさんお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました!



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この記事を書いた人
Hasami Life編集部