Hasami Life 掘り出し物市Vol.9 『さりげなく可愛らしい和食器』
Hasami Lifeの倉庫には、数千種類もの波佐見焼が待機しています。正直にいうと、長い間、出番のない器たちもいます。でも、よくよく見たら、お宝も! 理由があって廃番になったり生産ができなくなったりしたもの、アンティークのような珍しい器もざっくざっく。
「売れ残りでしょ?」とあなどるなかれ。Hasami Life 編集部員の偏愛に満ちたとっておきの掘り出しものを紹介します(不定期更新)。
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こんにちは。Hasami Life 編集部です。
2023年初めの掘り出し物市! 9回目の紹介です。今回はHasami Life 秋のオンライン陶器市2022で販売した器と特別新入荷の筒碗を深堀りしていきます。
七宝柄が可愛らしい個性的な器。
『七宝千段焼物皿』は、1990年頃に肥前地区で作られた割烹食器です。この珍しい形は圧力成型*で仕込まれているため、複雑な形を表現できるそうです。リムには七宝の柄が緑、青、紫、赤の4色と金色の線の上絵で施されています。七宝柄は円満や、調和、ご縁などの願いが込められた縁起のよい和の文様ですが、和と洋、どちらのテーブルコーディネートにも似合うデザインです。
(圧力成型*…器を作る際に石膏型を積み重ね下から少し硬い生地を圧力で押し込み成型する方法。)
焼物皿という名前の通り、焼き魚を乗せて食卓に出しても可愛らしく、他にも果物やお菓子などをのせておくだけでも、空間を彩ってくれます。食卓だけではなく、インテリアとしてアクセサリーや小物のトレイとしても使いやすい一枚です。
※通常価格税込2,750円の商品を特別価格で販売します。
※器のもとの販売価格については、製造された年代の本体価格に、現在の消費税10%をプラスして表記しています。ご承知おきください。
【取扱ポイント】
◎金彩の上絵が施してあるため、食洗器と電子レンジはNGです。
◎上絵が施してあるため、洗う際には柔らかいスポンジを使用してください。
◎強い摩擦などで上絵が削れる可能性があるため、保管の際は器と器の間に布や紙を挟むことをおすすめします。
特別新入荷!小ぶりで味わい深い筒碗
もうひとつは、陶器を得意とする波佐見の窯元で作られた土ものの味わい深い、「粉引(こひき)」の筒碗(つつわん)を2種類ご紹介します。
粉引とは、乾燥させた生地の上から白い化粧泥を施し、釉薬をかけて焼いたもので、材質が陶器のため吸水性があります。どちらもふちは押し型やへらを使い変形させています。
『柄杓かけ』は、神社でお清めするときにも使用する柄杓(ひしゃく)を使って釉薬をかけるで、とろとろの白い化粧泥を角度をつけながら掛けたものです。一つ一つ手作業で掛けているため、外側の模様は商品によって異なります。内側にも同じように化粧泥をかけています。
『マット』は、杓かけと同じ化粧泥を入れた樽(たる)に、碗をくぐらせて施釉しています。どちらも大きさは手のひらにすっぽり収まるくらいで、表面は唐津焼の抹茶碗のような、土の存在感のある手触りです。
※器の性質上、器の割れやカケ以外の理由での返品交換はお受けできない場合があります。
※素材を活かすために粒子の荒い土を使用しており、表面には細かい凹凸があります。
焼物皿、筒碗、どちらも渋さの中にさりげなく可愛らしさを感じる和食器です。掘り出し物市では、職人の手仕事が光る焼物をたくさん紹介しています。よかったら、過去の掘り出し物市もどうぞ!
※掘り出しものの中には売り切れになっている商品もありますのでご了承ください。
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