【波佐見陶器まつり2024】\新米編集部員とめぐる/ふりかえりレポート

【波佐見陶器まつり2024】\新米編集部員とめぐる/ふりかえりレポート

2024.05.17

GWはいかがお過ごしでしたか?

波佐見町では、陶器まつりが今年も開催されました。
一年に一度、波佐見町が最も盛り上がるこの時期。今年、陶器まつりに初参加した新米編集部がたっぷりと取材をしてきました。

遊びに来た方にも、来られなかった方にも楽しんでいただけるよう、たくさんの写真とともにレポートします!


そもそも陶器まつりっていつからはじまったの? 陶器まつりって? と疑問をお持ちのあなたにはこちらをどうぞ。


お店のみなさんに聞きました!

大雨から始まった陶器まつりでしたが、初日はどんなお客さまが多く、どんな商品が人気だったのでしょうか。
1日目を終えた感想を、各ブースに立つお店の人に聞いてみました。


まずは、『和山』さんのブースへ。
マットなカラーが特徴的なうつわと伝統的なデザインが対比的に並んでいました。

――初日の感想はいかがでしたか?

「お客さまの流れに波がありましたね。今日から3日間は平日ですので、ぼちぼち落ち着いていますが、5月3日からはまた多くの人でにぎわうことに期待しています」

今年は4月29日から幕をあけた波佐見陶器まつり。祝日ではありましたが、終日大混雑ではなかったよう。今年の初日は比較的、狙い目だったかもしれません。


次に、『高山』ブースへ行きました。

高山は、波佐見の中でも最新の設備を持っている窯元さんです。
パット印刷を駆使して描かれた精巧な柄は、繊細さと大量生産を兼ね備えています。

私は、高山のパステルでかわいい釉薬がとてもお気に入りです。写真でもわかるように、女性の心をくすぐる色味は、陶器まつりでも人気があったのではないでしょうか?

――おすすめの商品はなんでしょうか?

「プレートとカップのセットだったのですが、みるみる在庫がなくなってしまい、初日で完売してしまいました」

1000円というお値打ち価格だったため、飛ぶように売れてしまったそうです。

高山ブースでは、ほかにも掘り出し物や選りすぐりの波佐見焼が、「よりどり3個で1000円」だったりと、かなりお得に手に入った方も多いはず!

『高山』のことをもっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

最後に、期間中いつ見に行っても多くのお客さまで賑わっていた『IREKO』さんにお話を聞きました。

――初日は特に多くの方で賑わっていましたね。

「そうですね。ありがたいことに多くのお客さんに手に取ってもらえて、購入してもらえたので本当に安心しました」

中でも特に人気の「碗」は、じつは10年前からある商品。会社の若手チームで「今までと異なるブランド商品を作ろう!」と一念発起。それまでベストセラーだった白色の碗に、カラーバリエーションを増やし、2023年の秋口にリリースしました。

サイズの異なる同じ形状のうつわを組み合わせて重ねることのできる「入れ子」の構造が特徴となっています。

カラーバリエーションは、シャビーブラウン、シャビーグレイ、ホワイトの3種類。
「シャビー」というカラーの商品は、筆を使い、職人の手によってひとつずつ釉薬を塗っているためそれぞれに個性があります。

「若手チームで模索しながら立ち上げたブランドだからこそ、多くの人に手に取ってもらえることが本当に励みになっています」と売り場に立つ開発者の一人、濱田さん。


「IREKO」も使っているカラーバリエーションの『シャビー』を表現する技法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。



平日の陶器まつりの盛り上がりはいかに――。

初日の午前中は雨だったのにもかかわらず、多くのお客さまが来場していた陶器まつり。
2日目は、陶器まつり期間ではありますが暦上では平日。どのくらいのお客さんが来るのだろうと想像しつつ、メイン会場に向かいました。

開場後、徐々にお客さまが増え始め、10時になる頃には平日にしては人が多いなと感じるくらい賑わっていました。

祝日に比べて来場者も少なく、ゆっくりうつわを見ることが出来るので狙い目かもしれません。


商社の社長さんにLive配信中に突撃インタビュー!

陶器まつり2日目のこの日、私たち編集部は午後12:30からInstagramのLive配信「Hasami Live」を行いました。ご覧いただいた方は、いらっしゃるでしょうか?
配信のなかでご紹介したいシーンがありますので、こちらでも紹介します!


西海陶器 兒玉社長への突撃インタビュー

――2024年の陶器まつりの盛り上がりはいかがでしょうか。

「昨日は雨だったので、例年の初日に比べると少なかった印象です。ただ、そのおかげでゆっくりうつわを見ることができたのではないでしょうか。
例年、どうしても初日はお客さまが殺到してしまいますが、陶器まつりは1週間あるので、今後はみなさんが日程をずらして来場いただける仕組みを考えていけたら、と思っています」

――兒玉社長が考えるうつわ選びのポイントは?

「波佐見焼は、どれも職人さんが一生懸命作っているので、すべて自信をもっておすすめできます。実際に手に取ってもらったり、『こんな料理を盛り付けたいな』と想像したりしながら、自分の気に入ったものを選んでいただけたらと思います」


aiyu(アイユー)の小柳社長にもインタビュー。

――おすすめの商品を教えてください。

「今回は、陶器まつり限定でご用意したセット販売がとてもお買い得です。通常は最大でも5割引きなどで販売している商品が、なんと6割引きになっています。
数にも限りがあるので、人気の『ヘリンボーン』のセットは既に完売しました。ご好評いただけてよかったです」

――初日はテントの外にずらっと多くのお客様で長蛇の列ができていましたね。

「目的買いのお客さまやセット商品目当てに来てくださるお客さまが多かったのではないかなと思っています。
また、今回はセット販売という初めての売り方に挑戦したので、こちら側も試行錯誤していました。そのため少しお待たせしてしまった部分もあるかもしれません」

商社さんや窯元さんが自信をもって紹介する波佐見焼はとても魅力があり、手に入れられたお客さまのもとで日常を彩っていてほしいなと願うばかりです。



編集部も販売スタッフとして売り場に立ちました!

私たちも5月1日からは、売り場に立って販売をしていました。
メイン会場の西海陶器のブースでレジをしたりうつわを包んだり。お客さまとのコミュニケーションも楽しみました。

今回お話しすることができたお客さまのなかには、長崎県内や九州の他の県から来られた方が多かったです。しかし、会場周辺の車を見てみると、関西や関東など、さまざまな県のナンバーを見かけました。

年に1度のこの機会、「少しでも安くいいものを手に取りたい」というみなさんの気合が感じられました。

こちらは西の原陶器まつりの様子。メイン会場から歩いて5分ほどの近さにある西の原。やきもの公園に比べて、ゆったりとした時間が流れています。

西の原のアウトレットブースでは、「HASAMI PORCELAIN」やHasami Lifeでも取り扱っている「Common」、「Sabato」などのワケあり商品が販売されています。

今年は、陶器まつり1日目の29日や開催5日目の3日など、多くのお客さまの来場が想定された日程で、整理券を配布。

新しい取り組みを行ったにもかかわらず、朝早くから整理券を待つお客さまで行列ができていました。整理券を配布しない平日でもHASAMI PORCELAINを目当てにやってくるお客さまで大盛況な西の原陶器まつり会場でした。

「例年、多くのお客さまが2時間ほど並んでいたこちらの会場でしたが、今年は初めて整理券を配って、長い待ち時間を減らすことが出来たと思います。そのぶん、西の原内を散策する時間を創出できたので、他店舗を回って新たな出会いを見つけられた方が増えたのではないかな」と西の原の徳島さん。

南倉庫前のアウトレットブースには、HASAMI PORCELAINの待ち時間で西の原を一周しながら、ふらっと立ち寄る方が多かった様子。Sabatoやessence of lifeなどの人気ブランドをじっくり吟味している方も。


メイン会場で歩き疲れた方の一息スポットとして

西の原陶器まつりには、既存の飲食店以外にも「おまつりマルシェ」として県外からのお店が多く出店。
カヌレや焼き菓子、レモンスカッシュなど私たち編集部も多くの出会いがありました。

陶器まつり期間のみ現れる「神戸牛」を使った揚げたてホクホクのコロッケとジューシーなミンチカツのお店も休憩のおともに大人気でした。

「おいしかったからもう一個買いに来ちゃった!」「ミンチカツが絶品だったからコロッケも」などリピーターも多数。
「去年食べた味が忘れられなくて、今年も楽しみにしていたんだ!」とおまつりマルシェの出店者さん。地味に根強いファンを持つコロッケとミンチカツ。

来年もあるはずなので、陶器まつりで歩き疲れたら、ぜひ一度ご賞味ください。

monne legui mooks(モンネ・ルギ・ムック)」や「にぎりめし かわち」は連日多くのお客さんで賑わっていました。

ムックでは陶器まつり限定のメニューが登場し、私は「しらすと枝豆のだしとろろご飯」をチョイス。
暑い日に食べただしとろろご飯は、陶器まつりの慌ただしさでなかなかゆっくりご飯を食べることができない私のお腹にさらっと入るごちそうでした。


西の原全体では、「西の原うつわチケット」を集めて敷地内を周遊するイベントを開催。
既存店3店舗でお買い物をしたら、素敵なカップがもらえるというプレゼント企画です。多くの方が参加していて、なんと5種類すべてをコンプリートした方もいたそうです。

うつわチケットを集めている方の楽しそうな笑顔にこちらまで元気づけられました。

私たち新米編集部員にとって初めての一大イベント。陶器まつり開催前は、ドキドキそわそわしていましたが、いざ始まってみると、記事を書いたり、Hasami Liveをしたり、会場で販売したり。バタバタしているとあっという間に終わってしまいました。

ご来場いただいた方も、Liveを見て楽しんでいただいた方も、残念ながら今回は来られなかったという方も、この記事を読んで少しでも「来年も楽しみ!」「来年こそ、行きたいな」と思ってもらえたらうれしいです。

編集部一同、波佐見町でお待ちしております!


初日の現地レポートもどうぞ !

陶器まつり期間中に公開された「波佐見陶器まつり2024 現地レポート」。初日の様子や盛り上がりがわかるので、こちらもぜひご覧ください。きっと、来年の参考にもなるはず……!


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この記事を書いた人
Hasami Life 編集部(おおさわ)