HOME よみもの 波佐見を歩く 今年は来んと? 波佐見陶器まつりHISTORY 2024.03.22 今年は来んと? 波佐見陶器まつりHISTORY by Hasami Life 編集部 今年もやってきました、この季節。春の波佐見町は、陶磁器にまつわるイベントが目白押し! 中でも、ゴールデンウィークにかけて開催される『波佐見陶器まつり』は国内でも最大級の人手でにぎわうとても大きなまつりです。今年も4月29日(月)から5月5日(日)まで開催されます。 地元民の60%以上が窯業に従事するといわれる波佐見町は、今、陶器まつりの話題で持ちきり。今年もたくさんのお客さまを迎えるべく、各窯元・商社・地方自治体などが一丸となって準備しています。 そこで、今回は波佐見陶器まつりの歴史について、過去の写真を振り返りながらご紹介したいと思います。たいへん貴重な昔の町の様子も登場しますので、波佐見町や波佐見陶器まつりにいらっしゃったことのある方も、そしてない方も、お楽しみいただけたらうれしいです。※写真は「波佐見焼振興会」からお借りしています。 半世紀以上つづく、全国に誇る陶器まつり 毎年4月29日から5月5日に開催される“波佐見陶器まつり”。期間中は、皿や茶碗、湯のみやマグカップなどの食器類が通常よりお手頃な価格で販売され、焼きものファンを中心に多くの買いもの客でにぎわいます。 現在、波佐見陶器まつりのメインになる本会場は「やきもの公園」。 やきもの公園には、世界を代表するやきものの窯12基を再現した野外博物館“世界の窯広場”や、波佐見焼の資料館や観光交流センター、波佐見焼のショップを複合した“陶芸の館”があり、ふだんから住民の憩いの場となっています。 しかし、やきもの公園ができたのは、1981年(昭和56年、43年前)。それ以前の波佐見陶器まつりは、県道1号線が歩行者天国となり、お店がずらりと並ぶ形で開催されていました。 これは1966年(昭和41年、58年前)のやきもの公園付近の様子。自家用車が普及していない時代、多くの人がバスを利用して波佐見へ訪れていました。 こちらは1972年(昭和47年、52年前)、やきもの公園前の様子です。生活環境の変化に伴い、交通機関はバスから自家用車、会場も県道1号線からやきもの公園へ変わりました。モノクロで白枠のついた写真がまた情緒たっぷり。 そして、1989年(平成元年、35年前)になると、西九州自動車道の開通を機に開設された波佐見有田インターチェンジ会場も登場。 こちらは翌年1990年(平成2年、34年前)の写真です。記録写真もカラーになりましたね。波佐見と有田の中間地点にある波佐見有田インターチェンジ会場は、西九州自動車道と県道4号線の交差地点にあり、佐世保や武雄方面への交通の便がよく、今も昔も多くの方が利用しています。 1998年(平成10年、26年前)、やきもの公園入口。この看板が、2017年(平成29年、6年前)まで使われていましたが、2018年の第60回開催を機に、現在のゲートへとデザインが変更されました。 現在のゲートには、陶片をはめ込んだ支柱を使用しており、一年中常設しています。やきもの公園へ行くならこのゲートが目印にしてくださいね。 波佐見陶器まつりの”いま” 現在の会場は、“やきもの公園 本会場”と“波佐見・有田インターチェンジ会場”の2か所。窯元、商社、作家など約150店舗が出店しており、くまなく回るためには、半日から1日は必要です。 メイン会場。やきもの公園を中心に窯元や商社、作家など150店舗近くが出店し、近年では30万人以上が来場しています。 本会場は大型テント内で販売されるので、雨の日や日差しが強い日でも安心して買いものが楽しめます。 たくさんのお客さまを迎えるために、各店舗は気合を入れて飾りつけします。それぞれの特色があるので、何度も通うと好みの窯元が見つかりますよ。 多くのショップが多く集まる「西の原」というエリアをはじめ、「マルヒロ」「白山陶器」「京千」などの商社や窯元では、本会場とは別に独自の陶器まつりを開催しています。いずれも入場制限を設けているとても人気の高い会場です。 ※詳しくは、各商社や窯元の公式サイトをご確認ください。 有田と波佐見を結ぶ無料シャトルバスも運行しているので、有田陶器市と両方をたのしむ人も多くなっています。町内には、大小15か所の駐車場も準備されますが、初日や土日は開場前から満車状態の場合があります。 ふだんだと“嬉野インターチェンジ(長崎自動車道)からやきもの公園まで車で約15分”、“有田駅からやきもの公園まで車で約15分”の所用時間ですが、駐車するまでに倍以上の時間を要する場合もあるので、余裕をもっての行動がおすすめです。 詳細は公式サイトで。駐車場の空き状況もチェックできます。 HASAMI2024 波佐見陶器まつり 今も昔も、人々を惹きつける波佐見陶器まつり。Hasami Life編集部も現場に足を運び、レポートする予定です。よかったら、Instagramをチェックしていただけるとうれしいです。 ゴールデンウィークまで待てない! という方、波佐見町の中尾山では2024年3月30日(土)〜31日(日)に『陶郷中尾山 桜陶祭』が開催されます。 翌週の4月6日(土)〜7日(日)には、波佐見焼の窯元「高山」で「高山まつり」が開催されます。 ご家族で楽しめるイベントとなっておりますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね! Tweet 前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ Hasami Life 編集部 この記事を書いた人 Hasami Life 編集部 関連記事 2024.03.15 波佐見町で食べたい!スイーツ特集 Vol.3 +【番外編】駄菓子屋さんを紹介! 波佐見町にはおいしいスイーツを提供するお店がたくさんあります。今回は第3弾。町内にある2つの飲食店と2つの駄菓子屋をご紹介します! 2024.02.02 山脇りこの旅エッセイ 【後編】 波佐見焼、澄んだ白とすべすべの秘密。 長崎市内の観光旅館で生まれ、波佐見焼に囲まれて育った料理家・山脇りこさんによる旅エッセイ【後編】の公開です。いよいよ、白磁の美しさの秘密が詰まった「陶土屋」と、実際に焼きものに仕立てる「窯元」を訪ねます。 2024.01.26 山脇りこの旅エッセイ 【前編】 波佐見町は今日も晴れ。 食べるためおいしいもののためなら、どこまでも行く。無類の旅好き&市場好き。長崎生まれの料理家・山脇りこさんによる書き下ろしエッセイの公開です。ぜひ、いっしょに旅をしている気分でお楽しみください。
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