HOME よみもの 波佐見の人 波佐見焼の窯元インタビュー『窯元探訪』2023 をイッキ読み! 2023.12.29 波佐見焼の窯元インタビュー『窯元探訪』2023 をイッキ読み! by Hasami Life 編集部 Hasami Lifeの人気シリーズ『窯元探訪』では、波佐見町内の窯元を順番に訪ね、器づくりについてはもちろん、ふだんは見られないプライベートな顔などをあわせてご紹介しています。 2023年は3つの窯元におじゃまさせていただき、これまで取材した窯元は全部で11の窯元となりました。それぞれ2〜3回に分けての特集記事です。ものづくりにかける想いや作り手の暮らし、小さな町の至るところに存在する波佐見焼と真摯に向き合う「人」のインタビューをこの年末年始にまとめ読みしてみませんか? ※特集内容は、取材当時のものです。最新情報は各窯元のInstagramをご確認ください。 (1)【丹心窯】 まるで水晶のような透明感と、真っ白い白磁、しっとりと加えられた伝統紋様コントラスト。ズバリ、「美しい」という表現が似合う、華やかで繊細な「水晶彫」を生み出す2代目の長﨑忠義(ながさきただよし)さんを訪ねました。(2023/9/29公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-28 Instagram: https://www.instagram.com/tanshingama.hasami/ 丹心窯では、3種類の成型方法(機械ろくろ、手鋳込み、圧力鋳込み)で生地作りから自社で行っています。分業制が発達する波佐見ですが、水晶彫は「生」であり、「半乾き」の状態で穴をあける必要があるためです。「生地屋さんに頼むと、運搬する間に水分量が変わってしまうでしょう。水晶彫は、生地の状態を見極めて作業に入ることが大切。生の状態ひとつ取っても、少しやわらかいと変形するし、少しかたいとヒビが入りますから」と長﨑さん。→水晶彫の秘密。 (2)【大新窯】 中尾山に入ってすぐ、右手に見える小高い丘の上にある登り窯(しかも、世界最大・最長!)の跡地に建てられた工房に伺いました。 (2022/6/26公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-26 Instagram: https://www.instagram.com/ohshingama/ 「全部フリーハンドよ。一箇所だけ、鉛筆でネコの高さに目安をつけるかな? ネコがどんどん詰まって、全員が入りきらないようになったら困るからね。でも、それ以外は全部、フリーハンド! ちなみにいつも、このネコの親分から描いています」と絵描き座の職人さん。→色イッチンという手仕事。 (3)【陶房青】 決して大きな窯元でないにもかかわらず、波佐見焼の業界の中でも一目置かれ、ファンの多い窯元「陶房青」さん。先代の吉村聖吾さんと、窯元を継いだ現・代表の望月祐輔さんにお話を伺いました。(2023/1/21公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-24 Instagram: https://www.instagram.com/toubou.ao/ 「わたしたち夫婦には子どもがいないから、息子や娘に世襲することはまず、選択肢としてなかったんですね。(中略)そして、彼に頼んだよ。まさか跡を継ぐなんて、という感じだとは思うけれど。でもさ、もろもろ含めて『縁』なんですよ。ラッキーボーイといったけど、本当にそう。危機の時に目の前を通るんですから」→窯を譲るもの、継ぐもの。 (4)【studio wani】 2017年に夫婦でスタートしたstudio wani(スタジオ ワニ)さん。できるだけ機械は使わず、自分たちでろくろをひいて絵付をし、作陶してきた綿島健一郎さんと綿島ミリアムさんにお話を伺いました。(2022/8/2公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-21 Instagram: https://www.instagram.com/studiowani/ 入荷するたびに即完売してしまう古伊万里風「DINOSAURシリーズ」のほか、漫画『青の花 器の森』に出てくる「星空の一輪挿し」も制作しています。→恐竜シリーズ、漫画の一輪挿し。夫婦ふたりの手仕事。 (5)【筒山太一窯】 Hasami Lifeでも大人気の陶器 『白化粧』シリーズを生み出す筒山太一窯(つつやたいちがま)さんへ。調理師専門学校で料理を学んでから波佐見へ戻ってきた2代目・福田太一さんを訪ねました。(2022/2/26公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-19 Instagram: https://www.instagram.com/taichi_gama/ 見た目は真っ白い焼きものでも、ベースになっているのは赤い土。化粧土でしっかりと粧(めか)しこむ技法ながらも「素地がどんなものでもいいわけではない」と太一さんは教えてくれました。→ふたつの窯を操る2代目に聞く、育てる波佐見焼・白化粧と御本の魅力。 (6)【洸琳窯】 いきいきとしたうさぎやカエルが描かれた鳥獣戯画や、繊細に連なるあみ文様など、伝統文様を大切にしながら焼きものをつくってきた洸琳窯(こうりんがま)さん。絵付教室をしながら、未来の伝統工芸士も育てる江添三光さんのインタビューです。(2021/5/28公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-16 Instagram: https://www.instagram.com/koringama/ 洸琳窯でつくるあみ文様の急須と湯呑。機械では決して描けない繊細な絵付が施されています。絵付教室の様子も取材しているので、興味がある方はぜひ!→「絵付に近道はない」若手の育成が使命 (7)【紀窯】 波佐見では異色な存在感を放つ “スリップウェア” をつくり続ける紀窯(きがま)の中川紀夫さん。スリップウェアに惹かれた理由、スリップウェアの魅力を存分に聞いてきました。(2021/1/29公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-13 Instagram: https://www.instagram.com/kigama_nakaoyama/ スリップウェアってどんなもの? どうやってつくっているの? スリップウェアがはじめましての人にも、もう大好きで集めている!という人にも読んでいただきたいインタビューです。→「スリップウェア」という世界。 (8)【一誠陶器】 新ブランド『ZOE』が話題! 34名いる職人のうち、6割強が絵付職人という一誠陶器(いっせいとうき)さん。2代目の江添圭介さんはじめ、デザイナーの池田希美さん、4名の絵付職人さんにお話を伺いました。(2021/1/5公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-10 Instagram: https://www.instagram.com/zoe_latelier_de_poterie/ 写真は絵付職人歴40年の樋口陽一さんが「蛸唐草(たこからくさ)」を描いているところ。手描きのよさは「筆のタッチが人それぞれ違うこと」だそう。実際の制作現場を垣間見ることのできるインタビューです。→丁寧に、繊細に描く絵付職人 (9)【利左ェ門窯】 磁器が主流の波佐見で早くから陶器を手がけ、自社で生地づくりから一貫生産。武村裕宣さん、博昭さんの兄弟で13代目を繋ぐ、利左ェ門窯(りざえもんがま)さんを探訪です。(2021/1/1公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-7 Instagram: https://www.instagram.com/rizaemongama/ 「窯元の仕事は、職人さんあっての仕事」と話す博昭さん。採用のポイントを伺うと「不器用でも逆によかったりします」の言葉が。その理由とは? 職人になりたい人は必見のインタビューです。→400年の歴史の先に創りたいもの。 (10)【翔芳窯】 鮮やかなカラーといっちんの組み合わせが話題の「ホワイトライン」。器と料理ってどういう関係? 翔芳窯(しょうほうがま)の2代目、福田雅樹さんに伺いました。(2020/5/22公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-4 Instagram: https://www.instagram.com/shohogama/ まるで切子のような美しさが人気のホワイトライン誕生秘話も紹介。「新商品は調子がいいときにこそ考える」という福田さんのデザインの泉とは?→器と料理の関係。「ホワイトライン」が目指す姿 (11)【一真窯】 手彫りシリーズの白い器「白磁」が大人気。一真窯(いっしんがま)のデザイナー・作家、眞崎善太さんに伺う “波佐見の焼きものづくり”についてのお話です。(2019/11/1公開) 特集: https://hasamilife.com/blogs/people/kamamoto-1 Instagram: https://www.instagram.com/issingama/ 大人気の白い器、「白磁」の手彫りシリーズ。30種類以上のオリジナルのカンナで彫ることで模様をつけています。”一真彫り”とも呼ばれているそう。→話題の「白磁」、デザインの原点 Hasami Lifeでは引き続き、とてもゆっくりのペースではありますが、波佐見町の窯元を順番に訪ねてコツコツと取材を続けていきたいと思っています。窯元のみなさん、いつも本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 この窯元探訪シリーズに登場してほしい窯元がある方は、Instagram や twitter のDMに ① 窯元名 ②取材してほしい理由(「どんな人が作っているか知りたいから」「〇〇という波佐見焼を愛用しているので、どんなふうに作られているか知りたい!」」など、簡単でけっこうです) を添え、ぜひメッセージをお送りください。 Tweet 前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ Hasami Life 編集部 この記事を書いた人 Hasami Life 編集部 関連記事 2024.04.26 窯元探訪【和山】 Vol.31 廣田和樹『機械と人の手が織りなす、多彩な表情の器たち』 波佐見町の中でも有数の、量産が可能な窯元として知られる『和山』さん。前編では、ロゴに込められた思いやオリジナルブランドが誕生した背景を伺いました。後編では波佐見焼の生産工程を追いかけながら、安定的な量産を可能にする体制や、多様なデザインが生まれる理由を深掘りします。 2024.04.19 窯元探訪【和山】 Vol.30 廣田和樹『侘び寂びの世界観と現代の感性を融合した器を』 波佐見には、町の至るところに波佐見焼と真摯に向き合う「人」が存在します。今回、訪ねたのは波佐見町の中心部に直営店と工場を構える『和山(わざん)』さん。3代目社長、廣田和樹(ひろたかずき)さんにお話を伺いました。 2023.10.06 窯元探訪【丹心窯】vol.29 長﨑忠義『白磁ひとすじ、表情が変わる焼きものを。』 窯元探訪『丹心窯(たんしんがま)』後編の公開です。水晶彫の歴史を深掘りし、秘伝のレシピから生まれる唯一無二の焼きものの秘密に迫ります。「透明になる素材は、自社で複数の材料をブレンドして作っています。先代から受け継いだ秘伝のレシピは、未だにわたししか知りません」
2024.04.26 窯元探訪【和山】 Vol.31 廣田和樹『機械と人の手が織りなす、多彩な表情の器たち』 波佐見町の中でも有数の、量産が可能な窯元として知られる『和山』さん。前編では、ロゴに込められた思いやオリジナルブランドが誕生した背景を伺いました。後編では波佐見焼の生産工程を追いかけながら、安定的な量産を可能にする体制や、多様なデザインが生まれる理由を深掘りします。
2024.04.19 窯元探訪【和山】 Vol.30 廣田和樹『侘び寂びの世界観と現代の感性を融合した器を』 波佐見には、町の至るところに波佐見焼と真摯に向き合う「人」が存在します。今回、訪ねたのは波佐見町の中心部に直営店と工場を構える『和山(わざん)』さん。3代目社長、廣田和樹(ひろたかずき)さんにお話を伺いました。
2023.10.06 窯元探訪【丹心窯】vol.29 長﨑忠義『白磁ひとすじ、表情が変わる焼きものを。』 窯元探訪『丹心窯(たんしんがま)』後編の公開です。水晶彫の歴史を深掘りし、秘伝のレシピから生まれる唯一無二の焼きものの秘密に迫ります。「透明になる素材は、自社で複数の材料をブレンドして作っています。先代から受け継いだ秘伝のレシピは、未だにわたししか知りません」